「防水スマホ」がぬれた時にやってはいけないこと 防水性能を過信すると故障の原因に!
日本で販売されるスマートフォンの多くは、防水性能を備えています。しかし、水にぬれた場合の使い方を誤ると、故障につながります。防水スマホでやってはいけないことをチェックしましょう。
最近のスマートフォンは、IPX7等級あるいはIPX8等級の防水性能を備えているものが多くなっています。これらの等級を確保していれば、水中に落としてしまったり、雨にぬれてしまったりしても、問題なく動作するようになっています。
ただ、防水性能があるといっても“万能”ではありません。水にぬれた後の使い方を誤ると故障につながる可能性もあります。防水スマホにおいて“やってはいけないこと”をチェックしていきましょう。
絶対ダメ! 充電端子がぬれたままの充電
一般的に、防水スマホではUSB/Lightning(充電)端子やイヤフォンマイク端子にも防水加工が施されています。これらの端子に水分が入ったというだけでは、特に問題はありません。
しかし、充電端子に水分が入ったまま充電器(ACアダプター)などをつなぐと、電気回路のショートによってスマホ本体や充電器などが故障する可能性があります。機種によっては水分(や異物)を検知すると端子の機能を強制停止できるものもありますが、確実に動作するとも限りません。
防水スマホでも、水にぬれてしまった場合は充電端子から水を抜いて、確実に乾燥させてから充電器などをつないでください。
これもダメ! 海で使った後の放置
今のシーズンでは、海でスマホを使う機会もあるかと思います。当然、海水が防水スマホに付着してしまうこともあるでしょう。
「防水スマホだから、海水が付いても大丈夫!」と考えている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。防水スマホに海水が付いてしまった場合は、可能な限り早く水道水(または真水)で洗い流してください。洗い流さないと、ボディーや充電端子など、スマホの物理的な劣化が早く進んでしまう恐れがあります。
洗い流す際は、弱い水流で念入りに行いましょう。特に、充電端子は直接入り込んだ場合はもちろん、そうでない場合も重点的に洗い流してください。さびの原因となってしまいます。
洗い流した後は、水滴を乾いた布などでよく拭き取り、端子類を含む穴に入り込んだ水分をよく取ってからしっかりと乾燥させてください。
防水スマホというと「水に対する鉄壁の守りを備えている」イメージがあります。しかし、先述の通り“防水”とはいえ弱点もあります。もう1つ、見過ごされがちな防水スマホの弱点急激な温度変化があります。
この時期は、外にいるとスマホが熱を持ちやすくなります。この状態でとても涼しい場所に入ると、スマホ内部の空気が急激に冷やされ、内部に水滴が発生する可能性があります(いわゆる「結露」です)。この水滴が、知らず知らずのうちに本体を故障させることもあります。
設定温度が25〜28度くらいのクーラー(エアコン)が効いた部屋なら、そこまで心配しなくても大丈夫ですが、氷穴や業務用の冷蔵/冷凍庫など、極端な温度差が生じる場所に入る際は、スマホをある程度冷ましてからにしてください。
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