10点満点の「HTC 10」 日本でシルバーが出ない理由とSIMフリーモデルの可能性(1/2 ページ)
au夏モデルにラインアップされたグローバルモデル「HTC 10」。au向けにレッドを用意する一方、海外にあるシルバーが出ない理由を聞いた。
KDDI(au)が2016年夏モデルにラインアップした「HTC 10 HTV32」は、HTCが4月に世界発表したスマートフォンのフラグシップモデル。従来の「HTC One」から「10」へブランドを刷新し「Power Of 10」というキャッチコピーも掲げた。
「“10点満点”という言葉があるが、10は満点を意味する。HTC 10は全てにおいて満点を取りたいという思いが結実した製品」と話すのは、HTC NIPPONの玉野浩社長だ。高いスペックはもちろん、純正のハイレゾヘッドフォンと急速充電技術「Quick Charge 3.0」に対応したACアダプター、USB Type-Cケーブルなど、同梱品を充実させて「非常にお買い得感がある」(玉野社長)のも魅力だ。
Android端末の第1号機を製造するなど、Androidへのこだわりも強いHTC。「全ての機能で差別化したいが、昨今それは難しい。まずは全ての機能で満点を目指した」(玉野社長)と、ハイスペック化を進めることで他にはない特徴を打ち出したと説明した。
見どころの1つが、「最新のメタル加工技術を使った」というボディー形状。エッジ部分を大胆にカットし、側面は鏡面、背面はマットとコントラストが際立つよう仕上げた。メタルボディーとディスプレイパネルのつなぎ目も極限まで小さくしたという。押す頻度が高い電源キーもメタル製で、指先で確認できるようスリット加工を施した。ホームキーは5.2型ディスプレイをフルに使えるよう、ディスプレイの外に配置。静電容量式で指紋センサーも内蔵する。
ボディーカラーは、カーボングレー、トパーズゴールド、カメリアレッドの3色を用意した。グローバルモデルにあるグラシアスシルバーの国内投入はないという。玉野社長によると、「企画段階ではもっと多くのカラーがあり、実はグローバルでもレッドを含めた4色に絞り込んで準備した。その後、販売する市場ごとに調査するが、日本のauさんも独自の調査結果をもとに、(シルバーではなく)レッド、グレー、ゴールドの3色を設定された」という。海外でもレッドが販売される可能性はあるが、世界で最初に販売されるのは日本で間違いないという。
関連記事
グローバル版と同等の完成度――「HTC 10 HTV32」速攻レビュー
HTCが4月に発表した「HTC 10」が、auの2016年夏モデルとして登場する。グローバル版とほぼ同一仕様で登場する日本版HTC 10はどのようなものか、実機で確かめてみよう。カメラ、音質、パフォーマンス重視の「HTC 10 HTV32」――auが発売
HTCの新しいフラッグシップスマートフォンがauに登場。Qualcommの最新プロセッサを搭載し、超急速充電技術「Quick Charge 3.0」にも対応する。KDDI、2016年夏モデル7機種を発表――「HTC 10」に「Qua」ブランドのスマホ&タブ、「エモパー」ケータイなど【更新】
auが2016年の夏モデルとして「HTC 10」やオリジナルブランド「Qua」のスマホとタブレットなど新たに7機種を発表した。HTC、新フラッグシップ端末「HTC 10」発表
HTCが2016年のフラッグシップ端末「HTC 10」を発表した。米国でのSIMフリーモデルの販売価格は699ドル。5.2型のディスプレイを搭載し、筐体はメタリックで充電ポートはUSB Type-Cだ。「格安スマホ」市場を打破したい――HTC NIPPON玉野社長に聞く、日本のSIMフリー戦略
HTCのSIMロックフリーAndroidスマートフォン「HTC Desire EYE」と「HTC Desire 626」が10月17日に発売される。キャリア向け端末を手掛けているHTCが、なぜ、この時期にSIMロックフリー端末を投入するのか。その狙いや勝算を聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.