スマホにたまった写真を管理する冴えたやりかた? 「パーソナルメモリーマネージャー」を試す(3/3 ページ)
スマホのストレージ空き容量が残り少なくなったら、写真や動画をどこに退避させるべきだろうか。パナソニックの「パーソナルメモリーマネージャー(BN-SDPAP3)」は、その問いに答えてくれるかもしれない。
スマホだけで操作が完結、初心者でも扱いが容易
2016年春先の発売予定がいったん延期された後、夏になってようやくリリースされた本製品だが、そのせいもあってか完成度は高く、機能は充実している。今回試用した限りでは、特におかしな挙動も見られなかった。実売価格は1万円台後半と、手が届きやすい価格帯にある。
NASでも製品によっては、写真をアップロードするためのスマホアプリが用意されているが、初期設定はPCで行わなくてはいけないケースがほとんどだ。本製品はスマホだけで初期設定を含む全ての操作が完結でき、また難しいアクセス権限の設定などを行わなくとも、個別フォルダーは自分だけ、共有フォルダーは家族も見られるといった具合にシンプルなアクセス権限が利用できるので、初心者でも比較的容易に扱えるはずだ。
またこの種の製品ではおろそかにされていることが多い、データバックアップ機能が複数用意されており、大切な写真・動画データを守ってくれるという点において安心感は高い。基本的にはクラウド共有だけで十分だが、データ移行用のUSBバックアップも併用し、定期的にデータを書き出しておけば、何かあった場合の備えとなるだろう。
唯一、慣れが必要だと感じたのが、個別フォルダーと共有フォルダー、及びカメラロール(Androidでは「ギャラリー」)について、アプリ上での見た目がそっくりで、現在表示しているのがどこに保存されている画像なのか、直感的に判断しにくいことだ。
見た目は悪くなるが、「カメラロール」とだけ書くよりも、「カメラロール(iPhone内)」といった具合に保存場所がどこなのかをテキストで明示したほうが、うっかりデータを消したり、あるいは他人に見せたくないデータをうっかり共有したりしてしまうミスを減らせるだろう。こうした見た目の分かりやすさが強化されれば、さらに死角のない製品となりそうだ。
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