連載
au初のスライドケータイ「WIN W22H」(懐かしのケータイ)
auでは初めてとなるスライドボディーを採用した「WIN W22H」。始まったばかりの「着うたフル」にも対応し、2つの大型スピーカーを搭載するなど音にもこだわりを見せたケータイでした。
思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、au(KDDI・沖縄セルラー電話)の日立製作所製ケータイ「WIN W22H」です。
2004年に発売されたW22Hは、auで初めてスライドボディーを採用したケータイです。
スライドボディーのケータイ自体は、他のメーカーからいくつか発売されていたので、日立はある意味で後発となりました。しかし、その機構にはこだわりを見せ、途中まで開閉操作をするとバネの力で最後まで開閉できる「スライドアシスト」を採用。また、スライド面を斜めにすることで、開いたときに全体の厚みが薄くなるよう工夫されていました。
advertisement
スライド開閉操作と各種機能は連動していて、着信に応答したり、着信通知からメールなどの履歴一覧表示ができたり、メール閲覧時に返信画面に遷移したりできました。
同時期にサービスを開始した「着うたフル」に対応した第1弾モデルの1つということもあり、直径14mmの大型スピーカーを2つに加え、サラウンドプロセッサの「DiMAGIC Virtualizer X」搭載していて、本体のみでフル楽曲をステレオサウンドで聴くことができました。
「W22H」の主な仕様
- 発売日:2004年11月19日
- キャリア:au
- メーカー:日立製作所
- サイズ:約51(幅)×115(高さ)×27(奥行き)mm
- 重量:約142g
- メインディスプレイ:2.4型(240×320ピクセル)TFD液晶 26万色
- アウトカメラ:有効約124万画素CCD
- ボディーカラー:ヴィンテージレッド、プレミアムシルバー
関連記事
KDDI初、スライドボディの着うたフルWIN~「W22H」
日立製作所の3モデル目となるWINは、au端末では初採用のスライドボディで登場。基本ソフトはカシオ日立モバイルコミュニケーションズの開発によるものだ。au初のスライドケータイ、W22Hを試す
2004年「冬WIN」の先陣を切って発売されたW22H。au初のスライドデザインを採用したインパクトのあるデザインで、ギミックもなかなか凝っている。「どこまでやれば気が済むのか」~機構設計者をぼやかせた「W22H」
携帯の開発に付きものなのが、デザイナーと機構設計者間のバトル。いいものを作ろうという気持ちは同じだが、どこで折り合いをつけるかが問題。「W22H」でも、そんな攻防が繰り広げられた。弧を描くデザインが印象的な「Xperia arc SO-01C」(懐かしのケータイ)
BRAVIAやCyber-shotといったソニー製品の技術をふんだんに盛り込んだ「Xperia arc SO-01C」。背面が少し反り返った形状になっているなど、斬新なデザインが印象的な製品でした。まるでウルトラマン? 高速処理がウリの日立ケータイ「A5303H」
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.