どれを選ぶ? 夏のデュアル/トリプルカメラ搭載スマホの違いを理解する(2/3 ページ)
2018年夏モデルとして登場するスマートフォンの多くが、デュアルまたはトリプルのカメラを搭載している。単なる複眼カメラではなく、メーカーによって機能が異なるのが面白い。Huawei、ソニーモバイル、シャープ、サムスン電子、ASUSの新機種を紹介しよう。
「Galaxy S9+」:望遠レンズ搭載、2段階絞りで解像感アップ
「Galaxy S9+」は5月18日にドコモとauから発売されたモデルだ。
メインの1220万画素広角77度レンズ(F1.5)と、光学2倍の1220万画素望遠45度レンズ(F2.4)を搭載。広角で撮るか遠くの被写体を望遠で撮るかで、利用するレンズを切り替える。レンズ構成を35mm判の焦点距離へおおまかに換算すると、広角28mmと標準50mmといったところだ。
メインの広角レンズには新たに2段階絞りを搭載し、明るい日中屋外ではF2.4に絞り込んでより鮮明な写真を撮影できる。暗所撮影ではF1.5の明るいレンズで明るい写真を撮りやすくなる。また、メインの広角レンズでは一眼レフカメラ風の背景ボケを再現するライブフォーカス機能も利用できる。
「AQUOS R2」:動画専用カメラ+AI撮影でベストショットを逃さない
「AQUOS R2」はドコモ、au、ソフトバンクの3社から6月上旬に発売予定のモデルだ。
動画専用で超広角135度(35mm判換算19mm)の1630万画素カメラと、静止画用で広角90度(35mm判換算22mm)2260万画素カメラを搭載する。なお、動画専用カメラは被写界深度の深いディープフォーカスを活用している。
特徴は、動画専用カメラで映像を撮りながら、AIがシャッターチャンスを検知すると自動的に2260万画素カメラで高画質な写真も撮る「AIライブシャッター」だ。
子どもが動き回っているシーンで笑顔を撮りたい場合や、スポーツや動物の動き、花火などベストショットを撮るのが難しいシーンであっても、ユーザーが苦労せずにAI任せでベストショットを撮影してくれる。
AQUOS R2のデュアルカメラは、ファミリー層などが気軽かつ確実にベストショットを撮影しやすいという異なる方向で活用している。モノクロ+カラーセンサー、広角レンズ、望遠レンズなどを取り入れている他社製品とは異なるアプローチだ。
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