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「5G」標準仕様決まる 商用展開に弾み
携帯電話の通信規格を定める国際団体「3GPP」の会合で、5Gの無線方式「5G NR」の標準仕様が策定されたと、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなどが発表した。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなどは6月14日、5G(第5世代移動通信方式)の無線方式「5G NR」の標準仕様が決まったと発表した。同日、携帯電話などの通信規格を定める国際団体「3GPP」が会合を開き、仕様を策定した。
5G NR(New Radio:5Gで使う新しい周波数帯)の運用は(1)既存の周波数帯を使ったLTEのネットワークと組み合わせるノンスタンドアロンと、(2)新規の周波数帯だけを使うスタンドアロン――を想定している。このうちノンスタンドアロンの仕様は2017年12月に固まっていたが、新たにスタンドアロンの仕様が加わり、全仕様が決まった。
策定を受け、国内通信キャリアの他、富士通、京セラ、三菱電機、NEC、パナソニック、シャープ、ソニーモバイルコミュニケーションズ、住友電気などは「5Gの商用展開に向け、さまざまな業界との連携を加速させ、新たなビジネスを創出する」としている。
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