徹底的に撮り比べ！　夏の5大カメラスマホ十番勝負（後編）：荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ（2/3 ページ）

シーン別対決その8：ポートレートでボケ撮影！

　次は背景をボカした人物撮影。

　前回もちょこっと触れたけれど、Xperia XZ2 Premiumについては先日のソフトウェア更新でボケ撮影に対応したものの、撮影時はまだ未対応。よって、この対決ではお休み。残念。

　P20 Proについては広角と望遠（3x）で撮り分けてみた。

　「背景と髪の毛がうまく分離しているか」という観点で見ると、どれも部分的に不自然な箇所はあるものの、概ね問題ない。

　続いて肌。いやあU12+はここでもナチュラル派。一番自然な写り。続いて良いのはiPhone Xかな。

　他は美肌機能のおかげで肌がちょっとのっぺりした感じに。ただし、どれも美肌効果の強さは変えられるのでお好みで。

　P20 Proは、広角カメラと望遠カメラの両方で背景ぼかしが使えることがアドバンテージ。ただし、前編でも触れたが、望遠カメラの方はセンサーサイズが小さくてちょっとクオリティ的には落ちる。「無理に3xにしなくても2xにしておけば良かったんじゃね？」と思うことはある。

　P20 ProとiPhone Xは「3Dライティング」機能でさらに細かい光のコントロールができるが、ここでは割愛。

シーン別対決その9：インカメラで自撮り編

　人物編の最後は、インカメラでの自撮り。

　ここ、機種によって仕様がけっこう違う。iPhone Xは7Mピクセル（700万画素）でF2.2レンズ。顔認証用に装備した「TrueDepthカメラ（赤外線カメラ）」を併用することで、インカメラでもポートレートモードが使える。

　Galaxy S9+のインカメラは8Mピクセル（800万画素）でオートフォーカス（AF）付き。レンズはF1.7と明るめな設定。P20 Proのインカメラは何と24Mピクセル（2400万画素）。いやはやそこまでいきますか。　

　U12+のインカメラは8Mピクセル（800万画素）でF2.0レンズのものを2つ搭載。2つあるのでボケ撮影もOK。Xperia XZ2 Premiumのカメラは13Mピクセル（1300万画素）でレンズはF2.0。

　本当にずいぶん違う。

　では作例。

　なるべくデフォルトの状態で撮っているので、背景ぼかしなどはなし。Xperia XZ2 Premiumは美肌をオンにしている。

　iPhone Xは、やや赤みがかかった健康的なナチュラル系。それ以外は全体的に美肌っぽい感じ。

　どれが良いかは難しいけれど、まあ、どれもかなり良い感じ。自然なのはGalaxy S9+とU12+かなあ。

　鏡像になってるものとなっていないものがあるけれど、鏡像にするかどうか選べるカメラについては鏡像で撮った。最近の自撮り写真は鏡像ものが多いので。

　Galaxy S9+、P20 ProとU12+については、美肌のかかり具合やら何やらを調整できるのでそこはお好みで調整してくださいって感じだ。今回はすべてビューティーレベルは「真ん中」あたりに合わせてある。