「WiMAX 2+」から「ウルトラシェアパック」へ――大手キャリアの大容量プランに乗り換えてからの1カ月を振り返る:5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/3 ページ)
契約更新を迎えた「WiMAX 2+」を解約。代わりにNTTドコモの「ウルトラシェアパック」を使い始めました。それから1カ月経過したので、ちょっと振り返ってみます。
理由その3:「docomo Wi-Fi」のエリア拡大・高速化
ウルトラシェアパックへの一本化で理想に近づくとはいえ、WiMAX 2+サービスを解約するにあたって、唯一の不安要素は容量(実質)無制限ではないことです。
WiMAX 2+単独のハイスピードモードでは「直近3日間で10GB」という容量制限はあるものの、超過時の速度制限が適用されるのは夜間のみ(18時から翌日2時まで)で、月間の容量制限はありません(参考記事)。利用する時間帯によりますが、仕事で使う場合は実質制限はないともいえます。
一方で、ドコモのウルトラシェアパックは直近の通信量による速度制限はないものの、大容量とはいえ月間の容量には限りがあります。
しかし、この月間容量問題はドコモの公衆Wi-Fi(無線LAN)サービス「docomo Wi-Fi」を活用することで解決できそう、という見通しを立てています。というのも、docomo Wi-Fiはドコモショップやコンビニエンスストア、コーヒーショップなど使えるスポットが今も増えています。2017年後半からはマクドナルドの一部店舗で使えるようになりましたし、電車やバスでも使えるケースが出てきました。
さらに、より高速な「IEEE 802.11ac」での通信に対応するスポットもジワジワと増えています。
光回線を利用しているスポットが多いこともあり、docomo Wi-Fiは元々高速な傾向にありましたが、最近の11ac対応スマートフォンやノートPCと組み合わせると本当に快適に通信できます。
実際のところ、8月には国内・海外出張がなかったこともあり、シェアパック50のデータ容量を使い切ることはありませんでしたが、外出が続く場合はdocomo Wi-Fiを活用する機会を増やせば容量不足時にも対処できます。
理由その4:海外利用時にもパケットを使える
ドコモでは2018年3月から「パケットパック海外オプション」を提供しています(参考記事)。このオプションでは、24時間980円(非課税)を支払うことで、対象の国・地域で国内のパケットパックの容量を使って高速通信できます。
国際ローミングサービスが提供されていないWiMAX 2+サービス(※)と比べると、このサービスは大きなアドバンテージといえます。
※auで契約した場合は「au世界サービス」の「海外ダブル定額」(1日最大2980円・非課税)を利用できます
筆者も以前、中国で海外オプションサービスを使いましたが、国内と変わることなく海外でもデータ通信が利用できて、困った時も日本語で24時間サポートが受けられるので、渡航先で通信関連のトラブルが発生した際にも安心です。
パケットパックの容量を増やすと、海外渡航時に使えるデータ通信量も増えることになります。海外ではプリペイドSIMカードを買った方が安価に通信できることもありますが、渡航先や滞在日数によってはこのオプションを利用した方がおトクであることも見逃せません。
関連記事
ドコモの「パケットパック海外オプション」を中国で使ってみた/ソフトバンクのプリペイドSIM、販売状況はどう?
NTTドコモが「海外1dayパケ」の代替サービスとして提供を開始した「パケットパック海外オプション」。事前準備なしで使ってみました。ソフトバンクの訪日旅行客向け「Prepaid SIM for Travel」の販売状況もチェックします。「ローミングサービス」「貼るSIM」「クラウドSIMスマホ」でより便利になる海外データ通信
以前は「高い」と言われていた海外でのデータ通信サービスも、だいぶ価格がこなれてきました。今回のモバイルデータ通信活用術では、ドコモの「パケットパック海外オプション」のキャンペーンや、H.I.S.モバイルの「変なSIM」、uCloudlinkの「クラウドSIMスマホ」をチェックしていきます。UQがWiMAX 2+の速度制限を「直近3日間10GB・夜だけ」に緩和 制限中速度は1Mbps程度に
UQコミュニケーションズが「WiMAX 2+」の通信速度制限ルールを2017年2月2日から変更します。これにより、容量のしきい値と通信制限される時間が緩和される一方、制限中の通信速度は厳しくなります。「海外での通信費は高い」はもう古い? 最新の海外渡航者向け通信サービスをチェック!
最近は海外でも安価にデータ通信できる方法が充実してきました。そこで、海外でのデータ通信の最新事情をお伝えします。ホントは使える? 東京メトロ全駅で「WiMAX 2+」エリアを調査
UQコミュニケーションズのWebサイトでは、東京メトロ(東京地下鉄)の駅のうちWiMAX 2+に対応するのは「5駅」のみとされています。しかし、実際に調べてみると……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.