ソフトバンクは、同社初の分離プランを導入してiPhone XSをリリース――榛葉副社長 「予約の状況は、例年通り順調に推移している」:石川温のスマホ業界新聞
ソフトバンクが「iPhone XS」「iPhone XS Max」発売に合わせて記念セレモニーを開催。終了後、榛葉淳副社長が報道関係者との囲み取材に応じた。
9月21日、ソフトバンクはソフトバンク銀座において、iPhone発売イベントを開催。終了後に榛葉淳副社長の囲みが行われた。
この記事について
この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2018年9月22日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額540円・税込)の申し込みはこちらから。
―― 端末の高価格化、分離プラン導入で売れ行きに影響はありそうか。
榛葉副社長 「そんなにはないのではないか。予約の状況を見ても、例年通り順調に推移している。4年割賦、半額サポートをうまくご利用いただけると、より一層、いいのではないか」
(★ 半額サポートについては、ユーザーがどれだけしっかりと理解した上で購入しているのか、気になるところ)
―― 4年に関しては公正取引委員会からも指摘があったが、対応はどうするのか。
榛葉副社長 「最終的な準備に入っている。12月には対応するかたちで、お客様に選択肢を増やしていく。そういった声にお答えできるようにいま準備をして、近々、アナウンスをさせていただける。そのあたりもお客様が安心して、半額サポートの良さも享受していただきつつ、かつ、2年後にはいろんな選択肢を提供できるように準備している」
(★ この日の午後、12月ではなく11月29日から条件を変更すると発表。ソフトバンクの得意な「実質」12月ということで)
―― 見直しについて、これまで契約している人も適用されるのか。
榛葉副社長 「当然ながら、それを考慮して準備し、最終の調整に入っている。新規のお客様だけでなく、既存のお客様も大切にする」
(★ まぁ、当然だろうに)
―― 総務省が検討会を立ち上げて、料金値下げに本気になろうとしている。どう対抗していくのか。
榛葉副社長 「新料金プラン発表のときもお答えしたが、大原則は総務省のご指導と、我々が進んできた道は同じゴールだと思う。総務省や官房長官の発言は、国民のことを考えてことだし、我々もユーザーのことを考えてやってきた。ゴールは一緒だと考えている。これは大きな変更なく、これからもいままでずっと積み上げてきたものを推進していきたい。その時大事なのは、お客様の選択肢をどれだけきっちり揃えるか。繰り返しになるが、ワイモバイルとソフトバンク、この2つのブランドを幅広く、いろんなユーザーの利用シーンに合わせてご用意している。これを訴求していく。50GBや20GBの比較もあるが、何GBでいくらという比較ではなく、クオリティとかつながりやすさであったりとか、サポートなど最終的にはトータルでお客様が決めること。我々はまだまだ努力が必要だが、道は間違っていない。どんどんブラッシュアップしていきたい」
(★ 海外の通信料金を比べるのって、あまり意味が無いような気がするのだが。条件も品質も違いすぎるわけで)
―― アップルだと旧機種が残っているが、ソフトバンクでも旧機種を併売していくのか。
榛葉副社長 「アップルが発表したものに関してはバランス良く、今後も併売させてもらう。iPhone XS、iPhone XS Maxだけでなく、旧機種も販売させて頂く」
(★ iPhone 8が値下がりして、さらに売れそうな気がする)
―― アップルのサイトからiPhone SEやiPhone 6sが消えたが、ワイモバイルの取り扱いはどうするのか。
榛葉副社長 「これは検討をさせていただいている。ワイモバイルも大切なブランドですので、ワイモバイルブランドとしてどうするか検討中」
(★ iPhone SEやiPhone 6sをどうするのだろうか。まさかiPhone 7を売ったりして。それはそれでインパクトあるな。モバイルSuica使えるし)
―― 予約状況はどうか。
榛葉副社長 「iPhone XSとiPhone XS Maxで比較すると、iPhone XSのほうが予約としては多い。iPhone XS Maxの大画面、綺麗さは興味を持っているお客様も多く、予想よりも予約は少し多い。全体としてはiPhone XSのほうが多い。カラーとしてはゴールドがいちばん人気、iPhone XS、256GB、ゴールドというのがいまのところ、一番、支持いただいている」
(★ iPhone XS、256GB、ゴールドというのは予想通り。やはり512GBは高すぎるし、そんなに容量はいらないな)
■取材を終えて
検討中といっていたけど、ワイモバイルのiPhone SEがどうなるか気になる。アップルがiPhone SEを公式サイトから落としたことで後継機種が出ないという話になり、いまでは中古端末が値上がりしているという話もある。
とはいえ、アップルとしてはiPhone SEを作り続けている可能性はあるわけで、実際のところ、ワイモバイルでどうなっていくのか。継続販売なのか、それともiPhone 7になるのか。「手頃なiPhone」としてこのラインは底堅い人気が継続していきそう。
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