“ボケる”シングルカメラにFeliCaまで――写真で解説する「Pixel 3」「Pixel 3 XL」(2/3 ページ)
ついに日本に上陸する「Googleのスマートフォン」ことPixel。日本独自仕様で登場する「Pixel 3」「Pixel 3 XL」を写真を交えて解説する。
カメラ:シングルなアウトカメラでも「機械学習」でボケ撮影
カメラの構成も両機種で共通となる。
アウトカメラは1220万画素のデュアルピクセルセンサーにF1.8レンズを組み合わせている。手ブレ補正は光学式・電子式両方を備える。
最近はやりの「デュアルカメラ」ではないが、背景のボケた写真を撮影できる「ポートレートモード」はもちろん、自動連写した写真から最良の1枚を選べる「トップショット」機能、ズームしても写真の明瞭さを保てる「超解像ズーム」など、機械学習を生かした撮影機能を複数備えている。
ポートレートモードのボケ具合は、後から調整することもできる。超解像ズームについては「火星探索で地表を撮影する際に用いられる技術を応用している」(ナンダ・チャマドラン Pixel担当シニアディレクター)。
自動連写した写真の中からベストショットを提案してくれる「トップショット」機能。機械学習データをもとに「目をつむる」「見切れる」といった残念なシーンを検出して、そういったことのない「一番良いもの」を選んでくれるという
一方、インカメラは「標準」「広角」のデュアル構成となっている。いずれもセンサーは800万画素で、標準カメラは位相差オートフォーカス(AF)対応でF1.8・視野角97度のレンズを搭載している。一方、広角カメラは固定フォーカスのF2.2・視野角97度のレンズを搭載している。
デュアルカメラというと、その視差を活用したポートレートモードを訴求する機種が多い。両機種もデュアルインカメラによるポートレートモードに対応しているが、デュアルカメラでより広範囲の自撮り(セルフィー)ができることをより強く訴求している。
インカメラの撮影範囲は、カメラ画面にあるスライダーで調整できる。範囲変更は思いのほかスムーズだ。気になるのは撮影時の「ゆがみ」だが、イメージングプロセッサの力もあり、違和感なく補正できている。
キャラクターやキャプションをリアルタイムに合成する「ARステッカー」機能も備えている。この機能はGoogleのAR(拡張現実)技術「ARCore」を活用したもので、アウトカメラとインカメラどちらでも利用できる。
キャラクターによっては、人の表情と連動して表情やポーズを変えるものもあるので、なかなか楽しめる機能だ。
両端末のリリースに合わせて、カメラに写っているものを読み取って検索したり自動翻訳したりできる「Google Lens」が日本語にも対応する。
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