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新AIチップと超広角カメラを搭載 「HUAWEI Mate 20 Pro」が11月30日発売 約11万円【更新】ソフトバンクも取り扱い

ファーウェイ・ジャパンが、11月30日に「HUAWEI Mate 20 Pro」を発売する。価格は11万11880円(税別)。最新プロセッサ「Kirin 980」とLeicaと開発したトリプルカメラを搭載する。

 ファーウェイ・ジャパンが11月28日、最新のフラグシップスマートフォン「HUAWEI Mate 20 Pro」を発表。11月30日に発売する。SIMロックフリーとして、ECサイト、家電量販店、MVNOが取り扱う。価格は11万1880円(税別)。カラーはミッドナイトブルーとトワイライトの2色。OSはAndroid 9.0。

 通信キャリアはソフトバンクも取り扱い、12月7日に予約を開始する。カラーはブラックとミッドナイトブルー(11月28日14時追記)。日本の通信キャリアでMate 20 Proを扱うのはソフトバンクのみ。


「HUAWEI Mate 20 Pro」

SIMロックフリー版は11万1880円

通信キャリアではソフトバンクが取り扱う。ブラックはソフトバンク限定色だ

 Mate 20 Proは、英ロンドンで10月にHuaweiが発表したMate 20シリーズの一つ。6.39型、1440×3120ピクセルの曲面有機ELディスプレイを搭載しており、画面のアスペクト比は19.5:9の縦長になっている。指紋センサーをディスプレイに内蔵にしたことで、下部のベゼルがさらに狭くなり、画面占有率は86.9%に及ぶ。

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 プロセッサは最新の「Kirin 980」を搭載。AIが自動で演算処理を行う「NPU(機械学習用プロセッサ)」は、Kirin 970のシングルからデュアルに進化。このNPUと、CPU、GPUのパフォーマンスと電力効率がさらにアップ。Kirin 970比でCPUは約75%、GPUは46%、NPUは約226%パフォーマンスが向上した。ファーウェイによると、タッチの反応速度、アプリの起動速度、サムネイル写真のスクロール速度などが向上したという。


Kirin 970比でCPU、GPU、NPUのパフォーマンスと省電力性が向上している

タッチ速度やアプリの起動なども改善された

 4200mAhのバッテリーを装備しており、付属のACアダプターを使えば30分で70%まで充電できる高速充電「40W HUAWEIスーパーチャージ」に対応。ワイヤレス充電にも対応する他、15Wのワイヤレス急速充電も可能。さらに、Qi規格のワイヤレス充電に対応する他のデバイスを、Mate 20 Proから給電することもできる。


Qi規格のワイヤレス充電に対応

設定から「ワイヤレス給電」をオンにすると、他のQi対応デバイスを充電できる

 Leica(ライカ)と協業したアウトカメラは4000万画素の広角レンズ(27mm、F1.8)、2000万画素の超広角レンズ(16mm、F2.2)、800万画素の3倍望遠レンズ(80mm、F2.4)で構成される。従来あったモノクロセンサーに代わり、超広角カメラが追加された。複数カメラを活用することで、5倍までは画質劣化を抑えた「ハイブリッドズーム」が可能。センサーサイズは1/1.7型で、ISO感度は最大102400。


背面にはフォトライトと3つのカメラを並べた

広角+超広角+望遠のレンズを搭載

1/1.7型のCMOSセンサーを採用。iPhone XS MaxやGalaxy Note9のセンサーよりも大きなサイズであることをアピールする

 AIが1500以上のシーンを自動で認識する機能は健在。被写体の背景をぼかす「ポートレートモード」では、ボカシの効果をハートや渦などに変更できるようになった。マクロ撮影は、従来よりも近くに寄って撮影できるようになった。最大10フレームを合成して黒飛びや白つぶれを抑える「スーパーHDR」も備える。


人物だけ色を付け、モノクロの背景をリアルタイムで撮影する「AIカラー」を新たに用意した

 「3Dライブメーカー」アプリを使い、ぬいぐるみなど好きなキャラクターをインカメラで3Dスキャンすることで、モデリングしたキャラクターを画面上に表示させ、一緒に写真や動画を撮ることもできる。


好きなキャラをモデリングして、画面上に表示させられる

 2400万画素のインカメラは、深度を測定できる3Dカメラに進化。インカメラの隣にあるドットプロジェクターが顔にドットを照射することで、顔の立体形状を認識する「3D顔認証」にも対応。ファーウェイによると、認証スピードは0.6秒以内、誤認率は100万分の1以下だという。また、ディスプレイ内蔵の指紋センサーは、「HUAWEI Mate 10 Pro」との比較で認証精度が30%向上したという。


前面のノッチにインカメラ、ドットプロジェクター、各種センサーなどを搭載

 外部メモリはmicroSDではなく、世界初となる「NMカード」を採用。nanoSIMと同等のサイズで、microSDよりも45%小さいことが特徴。NMカードは量販店で販売し、現時点では128GBまで利用できる。SIMトレイの表と裏にnanoSIMを2枚挿すか、表にnanoSIM、裏にNMカードを挿す形となる。SIMを2枚挿した場合、どちらもVoLTEで待受ができる「DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)」に対応する。当初はドコモとソフトバンクのVoLTEのみ対応し、au VoLTEはソフトウェアアップデートで後日対応する予定。


デュアルSIMとNMカードに対応

 メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GB。IP68の防水・防塵(じん)やNFCに対応。Dolby Atmos対応のステレオスピーカーは、USB Type-C端子とレシーバーから音が出る仕様。FeliCa(おサイフケータイ)には対応しない。Miracast対応機器に、ワイヤレスでMate 20 Proの画面を出力できるPCモードも利用できる。


ナビゲーションバーをなくし、iPhone Xシリーズのように、上スワイプでホームに戻る、上スワイプ→左右スワイプでアプリ履歴を切り替える操作に対応した
「HUAWEI Mate 20 Pro」の主な仕様
機種名 HUAWEI Mate 20 Pro
メーカー Huawei
OS Android 9.0
プロセッサ Kirin 980(8コア)
メインメモリ 6GB
ストレージ 128GB
外部メモリ NMカード(最大128GB)
ディスプレイ 約6.39型QHD+ 有機EL
解像度 1440×3120ピクセル
バッテリー容量 4200mAh
アウトカメラ 有効約4000万画素CMOS(広角)+有効約2000万画素CMOS(超広角)+有効約800万画素CMOS(望遠)
インカメラ 有効約2400万画素CMOS
ボディーカラー ミッドナイトブルー、トワイライト
サイズ 約72(幅)×158(高さ)×8.6(奥行き)mm
重量 約189g
対応バンド FDD-LTE:Band 1、2、3、4、5、6、7、8、9、12、17、18、19、20、26、28、32
TD-LTE:Band 34、38、39、40、41

【更新:2018年11月28日20時53分 画像を追加し、一部追記しました】

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