LINE Payが300億円還元キャンペーン 「友だち」に無料で1000円送付できる
LINE Payは5月16日、新キャンペーン「祝令和 全員にあげちゃう300億円祭」を発表した。LINEの友だちに無料で1000円相当のLINE Payボーナスを送付できる。300億円という還元金額は、LINEとしても史上最大をうたう規模だ。
LINE Payは5月16日、新キャンペーン「祝令和 全員にあげちゃう300億円祭」を発表した。期間は5月20日から5月29日まで。
同キャンペーンでは、LINEの友だちに対し、無料で1000円相当のLINE Pay ボーナスをプレゼントできる。LINEアプリ内に表示されるキャンペーンのバナーから「無料で1000円相当を送る」をタップし、友だちを選択すれば、LINE Payボーナスを送れる。
キャンペーンで受け取れるLINE Pay ボーナスは、1人(1アカウント)につき1000円相当まで。1度ボーナスを受け取ったアカウントは、キャンペーンでのボーナス送付を受け付けなくなる。反対に、ボーナスを送ることについては、まだ受け取っていない「友だち」なら何人あてでも遅れる。
同キャンペーンでLINE Pay ボーナスを受け取るには、LINE Payのアカウントと本人確認が必要。既に本人確認済みのユーザーならそのまま受け取れるが、そうでない場合は6月30日までにアカウントを開設して本人確認の受付を完了する必要がある。なお、本人確認には(1)銀行口座の登録、(2)かんたん本人確認(オンライン本人確認 e-KYC)、(3)郵送本人確認の3つの方法のうち、いずれかの方法を選択できる。
LINE Pay ボーナスはLINEが提供するポイントの一種であり、LINE Pay 残高と同様に決済や送金に利用できる。ただし、LINE PayカードやQUICPay+での支払い時には利用できず、ATMからの出金もできない。残高とLINE Pay ボーナスが両方ある場合には、両者が合算して表示され、支払い時にはLINE Pay ボーナスが優先して使われる。一方で、友だちへの送金では残高が優先される。
LINEとLINE Payは5月16日に報道機関向けに説明会を開催し、キャンペーンの狙いを説明した。
LINEの取締役CMSOである舛田淳氏は、「お金と社会との関係は変化を遂げてきた。現金主義の昭和から、クレジットカードや交通系電子マネーなど新たな決済が生まれた平成へ。そして、令和はキャッシュレス時代と呼ばれるようになると考えている」と話す。
これを踏まえつつ、次に注力するのは送金であるとし、「個人と個人での送金、個人と法人での送金、法人と法人での送金、これらが手数料なくできること。つまり、これまでのお金の流れを変えるのがキャッシュレス社会の重要な点である」と語る。
また同氏は、キャンペーンの背景について、「昨年(2018年)からモバイルペイメントに注力し、順調にユーザーが伸びてきた。毎月アクティブユーザー数が伸びている状況。しかし、残高チャージにハードルがあるという意見もあったので、それをどう解決するかと考えた」と話す。また、「プラスアルファでLINEらしさを生かすなら、この送金キャンペーンだろうと考えた」とも述べた。
300億円という還元金額は、LINEとしても史上最大をうたう規模だ。舛田氏は「300億というのは多すぎてもいけないし、少なすぎてもいけない。経営陣でどこにするのかと悩んだ。ただ、令和というタイミングは今しかないので、キャッシュレス社会に対してLINEがある程度投資するという意味で、300億円が妥当ではないかと思っている」と語る。
さらに、同氏は「本キャンペーンがトリガーとなってつながっていく。本キャンペーンの終了後には、Payトク還元もまたご用意させていただく」と次期キャンペーンの構想についてもほのめかした。
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