mineoがMNP転出時の解約金を撤廃 長期利用特典は見直しへ
オプテージが2019年10月1日以降、MVNOサービス「mineo」の解約金を撤廃する他、長期利用特典を見直す。MNP転出に伴う解約金を、現在の9500円から0円とする。現在提供している長期利用特典は停止し、2020年3月をめどに、新たな施策を始める。
オプテージが2019年10月1日以降、MVNOサービス「mineo」の解約金を撤廃する他、長期利用特典を見直す。
解約金については、現在、利用開始月の翌月から12カ月以内にMNPで転出する場合に限り、MNP転出時契約解除料として9500円(税別、以下同)が発生する。10月1日以降に新規申し込みをした場合、この解除料は発生しない。なお、9月30日以前に申し込んだユーザーについては、これまで通り、MNP転出すると9500円の解除料が発生する。
長期利用特典の「ファン∞とく」では、3つの特典を提供している。1つ目が、mineoの利用期間に応じて、契約事務手数料(3000円)が無料になるエントリーコード1~3個を配布するというもの。2つ目が、mineoで端末を購入すると、500円~3000円の電子マネーギフトを配布というもの。3つ目が、コミュニティサイト「マイネ王」で使える王国コインを毎年配布するというもの。2019年10月1日以降、これら3つの特典は停止する。
また、mineoアプリの100日目ログインボーナスによる王国コインのプレゼントも、9月25日に停止する予定。
いずれの対応も、10月1日から施行される、改正電気通信事業法(改正法)のルールに沿ったもの。改正法では、MVNOについても100万契約以上の事業者は規制の対象となり、オプテージもこれに含まれる。
改正法では、「解約金を1000円までとすること」や「長期利用特典の年間付与上限は1カ月分の利用料金までとすること」が定められている。mineoの最低利用料金は月額700円のため、エントリーコードや電子マネーギフトの付与は改正法に抵触してしまう。
オプテージは2020年3月以降、長期利用特典に替わる新たな施策を準備しているという。それまでの暫定措置として、2019年10月から2020年2月までは「紹介アンバサダー」(mineoに紹介したユーザー数の実績に応じた電子マネーギフトをプレゼントする制度)のランクに応じて1500円~3500円の電子マネーギフトを抽選でプレゼントし、落選した人には2GBのパケットをプレゼントする。1500円~3500円は現行の紹介特典より一律500円分増額しており、「できるだけ現制度に近くなるようにする」としている。
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