レビュー

「HUAWEI Mate 30 Pro」詳細レビュー カメラは何が変わった? Mate 20 ProやP30 Proと撮り比べてみた(3/4 ページ)

Huaweiスマートフォンの最新上位モデル「HUAWEI Mate 30 Pro」を、いち早く試用する機会を得た。進化したカメラで実際に撮影した写真や動画を紹介しつつ、ファーストインプレッションをお届けしよう。日本でも、個人的には、Googleなしでも発売してほしいが……。

30倍ズームでも結構きれいに撮れる

 Mate 30 Proの望遠カメラは光学3倍ズームが可能で、デジタルズームは30倍まで撮影できる。


超広角で撮影

広角(1倍)で撮影

望遠(光学3倍ズーム)で撮影

デジタル30倍ズームで撮影

 デジタルズームを使っても画質が激しく劣化するわけではないので、被写体に近づけない状況では、積極的にズームを活用できるだろう。

 なお、UI(ユーザーインタフェース)が「EMUI 10」にアップデートしたことにより、カメラアプリの操作性にも改良が加えられた。従来は、Leicaが監修した撮影画質モード(標準/鮮やかな色/ソフトな色)とフィルターの選択画面は別だったが、これが1つのメニューに統合された。また、撮影モードを変更すると、画面に1秒ほど大きく表示されるようになった。夜景モードで撮る際に、端末を動かせない秒数も大きくカウントダウン表示されるようになった。

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従来の撮影画質モードとフィルターの選択画面が統合

「LEICAスタンダード」で撮影

「LEICAビビッド」で撮影

「LEICAビビッド」で撮影

モノクロフィルターは2つあり、これは「インパクト」で撮影した作例

これは「ND」というフィルターで撮影した作例
大事なガイドは大きく表示されるので、撮影ミスを未然に防げる(写真=左)。「その他」の撮影モード選択画面(写真=右)

スローモーションや2画面撮影など、ビデオ撮影も楽しい

 Mate30 Proのカメラは「Cine Camera」とうたい、ビデオの撮影性能が向上したこともセールスポイント。4K 60fpsで動画が撮れて、4K HDR+のタイムラプスも撮影可能。さらに、最大7680fpsで撮影してスローモーションで再生できるなど、もはや日常の撮影では必要ないだろうというスペックまで備えている。


ビデオ解像度の設定画面

 筆者が実際に撮影した作例を、そのまま掲載させていただく。筆者はスマホでビデオ撮影をすることが少ないので、あくまでも「ビデオ撮影に不慣れな人が手持ちで撮影した作例」として参考にしていただきたい。

ビデオ撮影時に超広角からデジタル10倍までズームアップしてみた。カメラが切り替わる際に画質が若干変わる
噴水を「スロー」モードで撮影した作例。撮影時のフレームレートは4×(120fps)、8×(240fps)、32×(960fps)、64×(1960fps)、256×(7680fps)に設定可能。このビデオは「64×(1960fps)」で撮ったと記憶している。256×(7680fps)では、非常に動きが遅くなるため、生かせるシュチュエーションは限られるだろう
Mate 30 Proには「デュアル表示」という機能があり、等倍の映像と2倍~10倍のズーム映像を同時に記録できる

 9月6日にIFA 2019で「Kirin 990」が発表された際には、ビデオに映る人物だけを切り抜いて、他の背景に合成するといったデモンストレーションも披露されたが、筆者が試した範囲では、そうしたビデオを撮影したり編集したりできる機能は見当たらなかった。実際に発売される機種では、さらに動画を楽しめるアプリが追加されることを期待したい。

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