13.3型のE Inkタブレット「Boox Max3」を試す(活用編):電子ペーパーでAndroidタブはどう変わる?(3/4 ページ)
ひそかに注目を集めているE Ink搭載タブレット。Onyx Internationalの新モデル13.3型「Boox Max3」の使い勝手はどうなのだろうか。動画を交えて細かく見ていこう。
ここまで紹介したビューア、ノートに加えてもう1つ、利用頻度が高いと考えられるのはブラウザだろう。機能的に特筆すべきところはないが、ぜひ活用したいのが、画面の左下に表示されるナビゲーションメニューだ。これはWebページをいちいちスクロールすることなく、1画面単位で画面を上下に移動できる機能だ。
元々E Inkは、スクロールのように連続して画面の書き換えが発生する操作では、途端にレスポンスが低下する。そのため本製品もスクロール中は解像度を落とし、停止すると元の解像度に戻すというギミックでレスポンスを維持しているが、それゆえスクロール中にページ内の文章を読み取るのはかなりのストレスだ。
その点、このナビゲーションメニューを使った画面単位の移動ならば、ページを移動する感覚で表示内容がスパッと切り替わるので、スムーズに読み進められる。このナビゲーションメニュー自体、画面の左下に表示されているため、スクロールのたびに長い距離をスワイプする必要もなく、長いページもタップだけで閲覧できる。
サブディスプレイ機能はあくまでもおまけレベル
最後に紹介するのは、サブディスプレイ機能だ。これは本製品をPCの外部ディスプレイとして使う機能である。本製品をタブレットとして使っていない時や、将来的に別製品に買い替えた後も有効活用するにはぴったりだ。なにより電子ペーパーゆえ目に優しいのがよい。
PCとの接続には、映像信号はmicroHDMI、給電はUSBという、2本のケーブルを使用する。本製品のUSBポートはType-Cなので、映像信号もまとめて1本のケーブルで伝送できるように見えるが、残念ながら非対応だ。
物理的につなぎ終えたら、「アプリ」内にある「モニタ」というアイコンをタップし、接続ユーティリティーを起動する。これにより本製品がPCから外部ディスプレイとして認識される。あとはWindows側の設定で、画面の「複製」や「拡張」、および解像度などを調整してやればよい。
関連記事
13.3型のE Inkタブレット「Boox Max3」を試す(入門編)
ひそかに注目を集めているE Ink搭載タブレットだが、13.3型の「Boox Max3」はどうなのだろうか。最新モデルをチェックする。SKT、13.3型E-Inkパネルを採用したAndroidタブレット
SKTは、E-Inkパネルを採用した電子書籍閲覧向きの13.3型Androidタブレット「Boox Max3」を発表した。富士通、PDF閲覧もできる手書き対応電子ノート
富士通クライアントコンピューティングは、手書き対応の電子ノート「電子ペーパー」シリーズを発表した。ソニー、10.3型で約240gの薄型軽量筐体を実現したデジタルペーパー「DPT-CP1」
ソニーは、A5サイズ相当の10.3型筐体を採用したデジタルペーパー「DPT-CP1」を発表した。シャープ、ToDo機能も備えた6型電子ペーパー「WG-PN1」
シャープは、6型電子ペーパーディスプレイを採用した電子ノート「WG-PN1」を発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.