海外での通信は快適? 「楽天モバイル」の無料サポータープログラムを中国と米国で使ってみた:楽天MNO本音レポート(5)(1/2 ページ)
楽天モバイルの「無料サポータープログラム」は、国内・国際通話を無制限、国内・海外データ通信も無制限で利用できるプログラム。海外での利用は「一部の国と地域」という制約があるものの、日本からの渡航が多いほとんどの国・地域が対象になっている。今回は中国と米国でデータ通信を試してみた。
筆者が楽天モバイル(MNO)の「無料サポータープログラム」を使い始めてから3回、海外に行く機会がありました。無料サポータープログラムは、国内・国際通話を無制限、国内・海外データ通信も無制限で利用できるプログラムです。海外での利用は「一部の国と地域」という制約があるものの、日本からの渡航が多いほとんどの国・地域が対象になっています。筆者が訪れた中国、米国も対象に入っていました。今回は、それらの渡航先での使用感をレポートします。
深センでは楽天SIMを挿したスマホがモバイルルーター代わりに
2019年の11月22日~25日と、12月9日~12日に、2回続けて中国・深センに行く機会がありました。どちらも、香港国際空港から車で深センに入るとルートでした。つまり、香港にには数時間だけ滞在した形です。
楽天モバイル(MNO)の国際ローミングは、フランスの通信事業者Orangeとのパートナーシップにより提供されているそうです。楽天モバイルのWebサイトには海外ローミングの対象国が掲載されています。その中には香港も中国も含まれています。
海外ローミングを利用する方法は簡単。まず、「my楽天モバイル」というユーザーサポートページにアクセスして、「海外ローミング」をオンにする。これは、申し込み時に自動で設定されたのか、既にオンになっていました。そして到着したら、「設定」→「モバイルネットワーク」に進み、「データローミング」をオンにするだけ。無料なので、心置きなくオンにできます。
香港に到着して、機内モードをオフにすると、すぐにステータスバーに「Rakuten」という表示が出て、「楽天モバイル」から「香港へようこそ!」というSMSが届きました。しかし、そこには残念な文章がありました。
何と、海外では電話は利用できないとのこと。できないとは分かっていても、一応電話をかけてみました。しかし、英語で「通話は利用できません」といったメッセージが聞こえるのみ。日本の電話番号からの着信も試みましたが、着信できませんでした。
中国・深センに入ると、「中国へようこそ!」というSMSが届きました。接続先が中国の通信事業者に変わったはずですが、画面上は「Rakuten」と表示されます。日本の大手キャリアの海外ローミングと同じように、中国のネット規制は掛からず、GoogleもFacebookもTwitterも利用できました。新たな設定などは必要なく、テザリングも使えました。
通信速度は場所や時間帯によって差が出ましたが、LTEの電波をしっかりキャッチできる場所では下り60Mbpsを超えるスピードが出たこともありました。ホテルのWi-Fiでは中国のネット規制が掛かるので、持参したMacBookや他のスマホもテザリングでネットに接続させました。楽天のSIMを挿した「HUAWEI P30 lite」がモバイルルーターとして大活躍したわけです。テザリングの追加料金は不要で、使い放題で無料。太っ腹な楽天さんに感謝したいです。
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