ニュース
KDDIが「スマホ依存」を軽減する取り組み 脳神経科学とAIを活用、2024年度の実用化を目指す
KDDIらは、7月10日に「スマホ依存」に関する共同研究を開始。脳神経科学とAIを組み合わせて実態調査・解明を進め、2024年度中に改善・予防を行うアプリの実用化を目指す。
KDDI、KDDI総合研究所、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、XNefは、7月10日に「スマホ依存」に関する共同研究について発表した。
ATRは安全・安心なスマホの利用環境を提供するため人工知能を応用したデータドリブンで高度な脳活動計測・解析技術の実績を持ち、XNefは脳神経科学研究の医療への応用・実用化を行っている。4社はスマホ依存の実態調査・解明と、脳神経科学とAIを活用した改善・予防を目指す研究を行い、今後は病院などの医療機関との協力関係を構築するなど研究活動を拡大するという。
具体的には、脳情報やスマートフォンの行動情報をAIで解析してスマホ依存の状態を検知する手法を開発し、さらに精神疾患との関連性なども調査した上で利用状況から精神疾患を類推する手法などを開発する。心や身体、脳に働きかけるといった心理的なアプローチでの治療法「DecNef法」を活用してスマホ依存を引き起こす脳活動を可視化し、程度を軽減する手法も研究する。
advertisement
スマホ依存の検知・改善・予防を行うアプリの開発も検討する。最終的には2024年度の実用化を目指す。
関連記事
歩きスマホで半数が危険な経験あり ドコモの企業内研究所が調査
NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所は、1月29日にスマホのマナー調査に関するレポートを発表。歩きスマホを行う理由をタイプ別にみると「必要だから」「気付いたら」「危険がないから」となり、行っていることは「LINE」「乗り換え案内」「地図・ナビ」「メール」が上位。歩きスマホの理由を問わず、半数が「何かにぶつかった」「転倒した」など危険に陥った経験をしている。KDDI、歩行中の動作だけを感知して警告する「歩きスマホ注意アプリ」提供開始
KDDIは、歩行検知技術を応用した「歩きスマホ注意アプリ」を提供開始。人の歩行中の動作だけを感知し、止まるまで警告画面を表示し続ける。歩きスマホの危機意識は20代が最も低い――MMDの調査
MMD研究所は「2016年歩きスマホに関する実態調査」の結果を発表。歩きスマホについて98.3%が「危ない」と回答した一方、20代の危険意識が最も低い結果に。怪我をした経験は11.5%で、うち70.0%が「人にぶつかった」と答えた。ポケモンGO人気にドコモ社長「歩きスマホやめて」 新体制は“増収増益でGO”
センサーを使った歩きスマホの抑止機能やグラス型端末の開発にも言及。スマホ販売やインフラへの影響は「現時点で無し」。「PREMIUM 4G」で下り最大500Mbpsのサービスを年度内に開始と明言。MMDの「歩きスマホに関する実態調査」――98.6%が「危ない」とするも73.1%が「経験あり」
MMD研究所は「2014年歩きスマホに関する実態調査」の結果を発表。98.6%が「歩きスマホは危ない」とするも、73.1%が「経験あり」と回答。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.