7.17型の巨大な5Gゲーミングスマホ「Black Shark 3 Pro」が登場 イヤフォンジャックもあり:山根康宏の海外モバイル探訪記
Black Sharkのゲーミングスマートフォン「Black Shark 3 Pro」は、7.1型の大きなディスプレイを搭載。背面は中央にロゴである「S」の文字を配置し、上下左右をシンメトリックなデザインに仕上げています。ゲーミングモード「Shark Space」を起動する専用キーが便利です。
スマートフォンのディスプレイサイズは年々大型化していますが、7型を超える巨大なディスプレイを搭載したモデルが海外で販売されています。Xiaomi(シャオミ)が出資しているBlack Sharkのゲーミングスマートフォン「Black Shark 3 Pro」です。
Black Sharkは2020年3月に「Black Shark 3」と「Black Shark 3 Pro」を発表。どちらもSnapdragon 865を採用したハイスペックモデルで、90Hzのリフレッシュレートのディスプレイを搭載しています。上位モデルとなるBlack Shark 3 Proは7.1型のディスプレイを搭載。本体サイズは83.3(幅)×177.8(高さ)×10.1(奥行き)mm、253gとかなり大きく「重戦車級」とも呼べる製品です。なお標準モデルはSnapdragon 865+を搭載した「Black Shark 3S」が7月31日に発表されました。
背面は中央にロゴである「S」の文字を配置し、上下左右をシンメトリックなデザインに仕上げています。トリプルカメラは三角形の台座の中に収められており、下部側には外部端子を備えます。この端子には18Wの専用充電ケーブルをマグネットで接続可能で、長時間のゲームプレイ中のバッテリー切れを防ぎます。本体左右にゲームパッドを装着するとUSB Type-C端子が隠れてしまうため、背面にあえて端子を別途設けているわけです。
本体上部には3.5mmイヤフォンジャックを備えます。ゲームユーザーの多くが今でも市販のヘッドフォンを使っていることを考えると、これはいいアイデアといえます。
本体側面はゲーミングスマートフォンでは一般的といえる、左右のトリガーキーを上下に備えます。このキーは他社のゲーミングスマートフォンの多くがソフトキーにしていますが、Black Shark 3 Proは物理的なボタンを搭載。クリック感があるとともにレスポンスも速くゲームの進行を妨げません。
その側面の下部(横向きにしたときは右側)にはゲーミングモード「Shark Space」を起動する専用キーを備えます。スライドして緑色(Black Sharkのコーポレートカラー)が見えればスイッチがオンとなります。ゲーミングモードへの切り替えは他社のゲーミングスマートフォンではアプリを起動するものが多いのですが、Black Sharkは物理的なスライドキーを使い、一発でゲーム機へと切り替えができるのです。
Game Spaceを起動すると、ゲームの選択画面が表示されるゲームモードとなります。またBlack Shark 3 Proのゲーム関連のさまざまな設定も可能です。ディスプレイの細かい感度も調整ができますし、ネットワークの優先利用順位も選べます。
スマートフォンとしての性能は、アウトカメラが6400万画素+1300万画素+500万画素のトリプル仕上げ、インカメラも2000万画素と高く、カメラフォンとしても十分使うことができます。バッテリーも5000mAhと大容量なので1日フルに使っても余裕があるでしょう。
メモリ12GBにストレージ256GBの構成で海外価格は899ドル(約9万4000円)。ゲームに特化した製品ですが、大画面の5Gスマホとして普段使いするのも悪くないですね。日本ではTAKUMI JAPANが前モデル「Black Shark 2」を販売していました。ぜひこのBlack Shark 3 Proも日本市場へ投入してほしいものです。
関連記事
ゲーミングスマホは外観がどんどん派手に 「Black Shark 2 Pro」の「Gulf Blue」が斬新
ゲーミングスマートフォンといえば、派手なカラーが特徴。Xiaomi関連会社のBlack Sharkが手掛けるゲーミングスマホの新機種「Black Shark 2 Pro」が登場。ブルーのボディーに、オレンジの色を加えた大胆なカラーリング「Gulf Blue」が斬新です。Xiaomi系ゲーミングスマホ「Black Shark2」日本モデルに廉価版 “6GB+128GB”で4万9800円
TAKUMI JAPANが国内販売するSnapdragon 855搭載ゲーミングスマホ「Black Shark2」に、メインメモリとストレージ容量を半分に抑えた廉価版が登場。価格は従来モデルのほぼ半額の4万9800円だ。Xiaomi系ゲーミングスマホ「Black Shark 2」日本上陸 バンド最適化+技適取得で10万円弱
TAKUMI JAPANが、Xiaomi(シャオミ)が出資するゲーミングスマートフォンメーカー「Black Shark」の最新モデルを発売する。モバイル通信の周波数帯を日本向けに最適化した上で、日本国内で使う上で必要な各種認証を取得。予約購入したユーザーには先着で専用ゲームパットとプロテクターケース(計1万5000円相当)をプレゼントする。【更新】圧倒的なスペックを持つゲーミングスマホ「Red Magic 3」が日本にも上陸(※ただし技適なし)
ZTEの関連会社であるNubiaが4月に発表したゲーミングスマートフォン「Red Magic 3」が発売。ZTEも2019年に入りSnapdragon 855搭載のハイエンドフォン「Axon 10 Pro」を発表していますが、Red Magic 3はそれをはるかに超えるハイパフォーマンスなスマートフォンです。QualcommがSnapdragon 865搭載デバイスを案内 「arrows 5G」や「ZenFone 7」も
Qualcommが、5G対応のモバイルプロセッサ「Snapdragon 865」を搭載するデバイスを発表した。いずれも2020年に発売予定のもので、未発表のものある。5Gに対応したXRデバイス向けプラットフォーム「Snapdragon XR2」を用いたレファレンスモデル「Snapdragon XR2 5G」も発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.