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スマホカメラのトレンド考察:新鮮だった「Xperia 1 II」のアプローチ、一番面白かった「Galaxy Z Fold2」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/2 ページ)

2020年のスマートフォン向けカメラは「コンピューテーショナルフォトグラフィ」全盛だった。複数の撮影を行い、それらをコンピュータによって解析し合成して1枚の写真を作り出すこと。そんな中で逆のアプローチをしてきた「Xperia 1 II」が面白かった。

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2020年に一番魅力的だったカメラは?

 さて最後に、2020年に一番面白かったカメラの話。

 それはもう、「Galaxy Z Fold 2」。

 折りたたみ式や、内側にも外側にもついているディスプレイを生かして、いろんな撮影方法を楽しめること。

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 折りたたんだ状態で素早く撮る、開いた状態のまま大画面で撮る、そして半分折った状態で撮る。この自由さがいい。特にパコんと折った状態で撮れると、安定した場所に置いて撮影できる。


このスタイルで撮れるのが便利なGalaxy Z Fold2。折りたたみ式ならではだ

 さらに、アウトカメラで自分撮りできるのも面白い。超広角カメラで広く自撮りできるのだ。いろんな撮り方ができる面白さは折りたたみ式ならでは。

 さすがにあの価格(au向けで税込み25万9980円)はなかなか出せないけど、スマートフォンカメラならではの自由さがいい。

 まあGalaxy Zシリーズはちょいと特殊ではあるけれども、2021年は数字上のスペックよりも、よりスマートフォンならではのメリットを生かした、賢くて実用的なカメラ機能を目指してほしいなと思う次第である。

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