望遠カメラのクオリティーが確実に向上 「Galaxy S21+ 5G」のカメラを試す:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)
カメラ部分のデザインを一新して登場した「Galaxy S21」。その5G対応モデルとなる「Galaxy S21+5G」について、望遠、広角、超広角の3つのレンズ機能を徹底チェック。望遠についてももちろん検証してみた。
8K動画は6400万画素センサーで撮る
6400万画素の実際の画角は望遠じゃなくて、28mm相当だというのが分かった。8K動画時もそうだ。超広角や広角の1200万画素では8Kにはまったく足りないからね。
8K動画(8K/24fps)を撮ってそこから静止画を切り出す「8Kビデオスナップ」を使えば、動画から3300万画素の写真を保存できますよ、という機能もウリの1つ。
そして8Kで撮った動画の再生時に左上のアイコンをタップすると、その画像が静止画として書き出される。
そこから切り出したのがこちら。
秒24枚の高速連写機能と思うといい。一度圧縮した動画からJPEGファイルを切り出すので画質的にはちょいと落ちるが、3300万画素(7680×4320ピクセル)もあるので実用性は十分だろう。今の視聴環境で8K動画はオーバースペックではあるけれども、動画で撮っておいて瞬間を切り出すという使い方ならけっこう実用的だ。
新しい動画機能としてディレクターズビューがついた
動画機能で注目すべきはディレクターズビュー。インカメラを含む4つのカメラを同時に表示し、タップしたカメラの映像を録画するという機能だ。
自分の顔は見たくない、というのならインカメラの映像はオフにできるのでご安心を。複数カメラならではの機能で、これからいろんな端末が搭載しそうな気がする。でも、全カメラの映像をリアルタイムで表示し続けるのは大変だよね、と思いきや、賢いカラクリがあるのであった。
右に表示されている3つのサムネイル画像は、全部「超広角カメラ」の映像なのだ。超広角カメラの映像から、広角カメラと望遠カメラのエリアだけ切り出して表示しているのである。でも中央の実際に撮影する画像はそれぞれ該当するカメラのものとなるのでクオリティーには問題ない。なかなか賢いやり方だ。
3つのカメラを切り替えながら撮ってみるとこんな感じに。
ディレクターズビューを使えば、そのシーンに最適な画角をその都度選べるというメリットがあり、トリプルカメラ(+インカメラ)を持つスマートフォンならではの撮り方として注目したい。
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