3万円台で1億画素カメラ搭載 「realme 8 pro」はXiaomi低価格スマホの好敵手:山根康宏の海外モバイル探訪記
4Gモデルながら1億画素カメラを搭載した「realme 8 Pro」は、Xiaomiの低価格モデル「Redmi Note 10 Pro」と真っ向から対抗する製品です。realme 8 Proは、価格を抑えながらも1億800万画素カメラを搭載しています。本体の仕上げも悪くなく、カメラスペックも申し分ないだけに、この価格で日本で出しても十分売れるようにも思います。
日本にはまだスマートフォンを投入していないrealmeですが、海外ではコスパの高さで人気を急激に高めています。4Gモデルながら1億画素カメラを搭載した「realme 8 Pro」は、Xiaomiの低価格カメラスマートフォン「Redmi Note 10 Pro」に真っ向から対抗する製品として東南アジアやインドなどで販売中です。
realme 8 Proは、価格を抑えながらも1億800万画素カメラを搭載しています。ディスプレイは6.4型で指紋認証センサーを内蔵しています。Redmi Note 10 Proは6.67型ディスプレイと若干大きいものの、指紋認証センサーはディスプレイ下ではなく本体側面に搭載。realme 8 Proの方がちょっとスマートな使い方ができるかもしれません。
本体背面は全体に小さなガラス粒をまいたような仕上げ。OPPOの海外モデルの一部に見られる、ダイヤモンドカット加工をした「Reno Glow」と似たイメージでちょっとした高級感を味わえます。素材は樹脂ですが安っぽさが感じられません。ケースなしでこのまま使っても傷や指紋の跡が付きにくそうです。そして大きく「DARE TO LEAP」(臆することなく飛び越える)というrealmeのカンパニーキャッチコピーの文字も配置されています。なおこちらのカラーはInfinite Black。
もう1色のカラバリ、Infinite Blueはより爽やかなイメージです。透明感を感じさせる涼しげな仕上げは、夏に使うのにぴったりと感じます。
価格を抑えたモデルはどのメーカーも3.5mmヘッドフォン端子を搭載していますが、realme 8 Proも底面に配置されています。なお、Redmi Note 10 Proのヘッドフォン端子は本体上部にあります。
プロセッサはSnapdragon 720Gを搭載しています。ライバルRedmi Note 10 ProはSnapdragon 732Gなのでわずかに高スペック。一方、バッテリーは4500mAhと5020mAhなのでこちらもRedmi Note 10 Proの方が優っているのですが、急速充電は50Wと33Wでrealme 8 Proのほうが高速です。バッテリー容量の差があるものの、realme 8 Proは17分で50%、47分で満充電が可能です。
自慢のカメラは1億800万画素に加え、800万画素の超広角、200万画素のマクロ、200万画素の深度測定の4つを搭載しています。Redmi Note 10 Proはマクロが500万画素と若干高め。このように両者のスペックは似通っています。なお、両モデルが販売されているマレーシアの価格を見てみると、realme 8 Proが1299マレーシアリンギット(約3万3000円)、Redmi Note 10 Proは1099リンギット(約2万9000円)といい勝負をしています。
カメラのUI(ユーザーインタフェース)はOPPOに若干似ていて、撮影中に画面上にある横のバーを下に引き下げるとフレーム変更などが可能です。ジオラマ風の写真が撮れるチルトシフトもワンタッチで切り替えできます。
1億800万画素カメラは「モード変更」の「その他」から使えます。このあたりは他のメーカーの製品と同等です。1億800万画素では望遠などは使えず、拡大が必要であれば高画質で撮影して必要なところを切り取って仕上げます。
本体の仕上げも悪くなく、カメラスペックも申し分ないだけに、この価格で日本で出しても十分売れるようにも思います。realmeには日本へのスマートフォン投入を早い時期に進めてほしいものです。
関連記事
5Gモデルも投入 OPPOから独立した「Realme」のスマホを海外で見た
OPPOから分離したRealmeは、もともとインド向けの低価格スマートフォンブランドでした。2020年1月には初の5Gスマートフォン「X50」「X50 Pro」を中国で発売。2月にはグローバル向けにも展開することが発表されました。香港でも人気、「Redmi Note 10 Pro」は1億800万画素カメラ搭載の超コスパ機
筆者の居住する香港でも3月から4月にかけて次々と新しいスマートフォンの販売が始まり、Xiaomiの店舗も連日お客さんでにぎわっています。中でも注目を集めているのが「Redmi Note 10 Pro」。1億800万画素カメラを搭載しながら2299香港ドル(約3万2000円)という価格が魅力の製品です。Xiaomi「Mi 11 Lite 5G」は香港でも人気 Mi 10 Lite 5GやRedmi Note 10 Proとの違いは?
日本ではFeliCaを搭載するなどローカライズして登場したXiaomiの「Mi 11 Lite 5G」。筆者の居住する香港でもMi 11 Lite 5Gはバランスの取れた5Gスマートフォンとして人気です。これから5Gを使おうと思っている人に向いた製品といえます。Xiaomiの「Mi 11」に触れる 意外と軽いボディー、カメラは暗所撮影に注目
XiaomiのMiシリーズで2021年の中心モデルとなるのが「Mi 11」です。中国では2020年12月末に発表され、世界初のSnapdragon 888搭載スマートフォンとして大きな話題を集めました。6.81型というディスプレイサイズに対して200gを切る重さは、持った瞬間「軽い!」と思わず叫んでしまうほど。香港でも人気の格安5Gスマホ「Redmi Note 9T」 中国ではカメラ機能に違いが
スマートフォンの低価格化を5G端末にも広げているXiaomi。日本でも税別で2万円を切る「Redmi Note 9T」を発表しました。筆者の居住する香港では1599香港ドル、約2万1000円で売られており売れ行きは好調です。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.