NTTドコモの「home 5G」を使ってみた 気になる“制限事項”もチェック:5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/3 ページ)
NTTドコモのhome 5Gが始まって約2カ月が経過しました。当初はルーターの品切れや出荷遅延があったものの、それも落ち着いてきたので契約するかどうか迷っている人もいると思います。今回は、筆者が実際にhome 5Gを契約(購入)した上で、その実力を試してみました。
設置場所は簡単に変更できる ただし一定の制限あり
先述の通り、home 5Gは移動すると通信できない仕組みを導入しています。具体的には、基地局の在圏情報(どの基地局の配下にいるかどうかの情報)や端末のGPS機能を使って、移動を検知すると通信をストップする仕組みです。
「じゃあ引っ越しの時はどうするの?」という疑問が出てきます。その点については、契約者用Webサイト「My docomo(マイドコモ)」にある「ドコモオンライン手続き」から簡単に設置場所の住所変更を行えるので心配は不要です。
ただし、住所変更には一定の制限があります。
制限1:移動する前に届け出る必要あり(回避策あり)
繰り返しですが、home 5Gの通信は設置場所から離れると止まってしまいます。データ通信できる回線がhome 5Gしかない場合は、引っ越した後だと手続きを行えなくなる可能性があるのです。可能な限り、新住所に移転する直前に住所変更手続きを終えることをお勧めします。
住所変更を事前に届け出る仕組みがあればいいのですが、現時点ではそのような仕組みもありません。引っ越し日を事前に届け出て、その前後数日は変更前後の設置場所で通信できるようにすれば、このような悩みを解消できると思います。ぜひ、検討してもらいたいです。
なお、設置場所の変更手続きは、home 5G回線経由ではないと受け付けられないという縛りはありません。引っ越し前に変更し忘れてしまった場合は、手持ちのスマホなど別回線からMy docomoにログインすることで手続きできます。
制限2:住所変更は1カ月に1回のみ
ほとんどの人には関係のないかもしれませんが、home 5Gプランでは設置場所の変更は1カ月に1回のみという制限が設けられています。home 5Gは“ホーム”インターネットサービスなので当然といえば当然です。
ただ、そのことは出張時や旅行時の通信手段としては不適であるということでもあります。出張の多い人や旅行によく出かける人は、5Gギガホ プレミアを契約したスマホ、タブレットやルーターを使ってほしいということなのでしょう。
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