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楽天モバイルが自社エリアへの切り替え範囲を拡大 新たに8県で切り替えを開始 2県ではローミング終了予定を延期:全都道府県で切り替え開始
楽天モバイルが、au 4G LTEネットワークのローミングを縮小するエリアを全都道府県に拡大した。うち10府県では2023年3月末までの原則としてローミングを終了する予定である一方で、2022年3月末までに原則終了する予定だった千葉県と神奈川県では当面の間ローミングサービスを継続することになった。
KDDIは4月4日、楽天モバイル(キャリアサービス)ユーザー向けのローミングサービスの終了予定を更新した。新たに10府県において2023年3月末までにサービスの提供を原則終了することになった他、8県において楽天モバイルの自社ネットワークへの切り替えが始まった。一方で、ローミングサービスの提供が「楽天モバイルからの要望」により延長されることになった県もある。
なお、終了(予定)のエリアでも、地下エリア(地下鉄、地下街、トンネル)や大規模な商業施設では局所的にローミングサービスを継続する場合がある。また、市町村単位での切り替え予定の情報は、KDDIのWebサイトで確認できる。
ネットワークの切り替えが始まった県
2022年4月1日からネットワークの切り替えが始まったのは以下の8県。切り替えによって利用に影響が出る可能性のあるユーザーには、楽天モバイルが4月から順次案内を行うことになっている。
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- 岩手県
- 山形県
- 山梨県
- 和歌山県
- 島根県
- 高知県
- 長崎県
- 鹿児島県
2023年3月末までにローミングサービスを原則終了する府県
2023年3月末までにローミングサービスを原則終了することが決まったのは、以下の10府県。
- 茨城県
- 栃木県
- 群馬県
- 埼玉県
- 富山県
- 石川県
- 愛知県(名古屋市では当初から未提供)
- 滋賀県
- 大阪府(大阪市では当初から未提供)
- 兵庫県
ローミングサービスの提供が延長された県
千葉県と神奈川県では、2022年3月末をもってローミングサービスの提供が原則終了する予定だったが、楽天モバイルからの要望を受けて一部でサービスを継続することになった。新たな終了予定日は決まっていない。
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