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毎日接続する「Wi-Fi」、どんな意味?:モバイルIT用語辞典
家や駅、勤務先などで接続することが多い「Wi-Fi」。よく口にする言葉でもあるが、何の略語か、どんな意味なのかを考えることは少ない。そもそも本当に略語なのだろうか。
ネットワークに無線で接続でき、スマホやタブレットで利用することも多い「Wi-Fi」(ワイファイ)。「Wi-Fiがつながらない」「フリーWi-Fiは気を付けろ」などと口にすることも多いが、「無線LANの規格に設定された商標」のことだ。
米国電気電子学会(IEEE)が策定した無線LAN規格「IEEE 802.11」を指し、2021年2月9日に策定された「ax」(Wi-Fi 6/6E)が最新となる。この規格は2024年には「be」が策定予定となっている。
米国団体「Wi-Fi Alliance」がIEEE 802.11によって相互接続が可能なことを認証することで「Wi-Fi」と名乗れる。そのため、IEEE 802.11で通信していてもWi-Fiの名称を使用していない端末、機械も存在する。
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「Wi-Fi」という名前は「Hi-Fi」(ハイファイ、高忠実度、高再現性)と韻を踏んで命名し、そこから「Wireless Fidelityの略」とする解釈が後付けされたという。
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