100万円以上使われた事例も 子どもの“スマホ高額課金”を防ぐ有効な方法:子どもとスマホの付き合い方(2/2 ページ)
子どものスマホトラブルの1つに、アプリへの高額な課金があります。ある日届いたクレジットカードの明細に、100万円以上の額が記載されていたら……。想像しただけでもぞっとしますね。子どもが高額課金できてしまうのによくある原因が、保護者のスマホを使って課金してしまうパターンです。
高額な課金を防ぐために見直すポイント
子どもの高額課金を防ぐには、どうしたらいいのでしょうか。まず、課金について子どもと話し合いましょう。課金自体は悪いことではないけれど、見えないところでお金を支払っていると教えてあげてください。
そして普段使っているアプリで、「これはお金がかかるマーク」など、アイテムを見せて具体的に説明してあげます。大人も分からないかもしれませんが、子どもが使っているアプリを知っておくことは大切なので調べましょう。
その上で、やはり課金をしたいと子どもが言うのであれば、「〇才以上になったら」「毎月〇円までなら」「お手伝い1回につき〇円分」など、条件付きで許可してもいいでしょう。
そして、決済方法も見直します。親や祖父母のスマホでは決済ごとにパスワードを入れるようにし、そのパスワードを知られないようにしてください。また、クレジットカードのように際限なく決済できる方法ではなく、プリペイド式の決済にしておくと安心です。キャリア決済も上限額を設定できるので、低めに設定しておきましょう。保護者は多少不便になりますが、高額な課金を防ぐことができます。
また、クレジットカードを子どもが届く場所に置かないようにし、明細も毎月必ず確認しましょう。子どもを疑うようですが、子どもに貸した後は購入履歴を確認しておくのもいいですね。
そして、最も有効な対策は、保護者のスマホを貸さず、子ども専用のスマホやタブレットを用意してフィルタリングをかけることです。
中学生以上は自分専用のスマホを持ち始めます。課金するときは親の承認が必要な設定にしておくと、抑止力になります。自分のお小遣いやバイト代で支払うようになったら設定を解除したがるかもしれませんが、前述の調査では年齢が上がるほど高額な課金をする割合が高くなっています。オンラインゲームでは仲間とチャットをしながらゲームをするため、気分が盛り上がります。つい熱くなって課金を繰り返さないように、未成年者のうちは親の承認制にしておくことをおすすめします。
もし子どもが高額な課金をしてしまったら、最寄りの消費生活センター、もしくは消費者ホットライン「188(いやや!)」番に相談してみましょう。未成年者が保護者の承諾なしに課金をしてしまった場合は、「未成年者契約の取消し」で支払いを取り消せるかもしれません。
夏休みはまだ続きます。お子さんがアプリ内課金のあるゲームやアプリに夢中になっていたら、声を掛けて話し合い、子どもや保護者の決済に関する設定を見直してみてくださいね。
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