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日本のケータイは、なぜ「ガラケー」と呼ばれた?モバイルIT用語辞典

auは既にサービスを終了しており、ソフトバンクは2024年、ドコモは2026年に停波する3Gサービスなどを利用していたフィーチャーフォン。今でも4Gケータイとしてサービスを行っている端末はあるが、これらのフィーチャーフォンはどうして「ガラパゴスケータイ」(ガラケー)と呼ばれるようになったのか。

 3G回線サービスや、それ以前の2G回線などを使用していたフィーチャーフォンと呼ばれる携帯電話たち。2022年3月には既にauが3Gサービスを終了しており、以降2024年1月のソフトバンク、2026年3月のドコモの3Gサービス終了に伴い、4Gサービスを使用していないケータイは姿を消す。


2010年代前半まではケータイといえばテンキーや十字キーがあるものが一般的だった

 3Gまでのサービスを使用していたフィーチャーフォンは、独自の進化を遂げたガラパゴス島になぞらえて「ガラパゴスケータイ」(ガラケー)と呼ばれていた。これは通話機能が主機能だった一般的な携帯電話に加え、移動端末向けのデジタル放送「ワンセグ」の受信機能や現在でも使われる「おサイフケータイ」の搭載をはじめとした、さまざまな日本独自の機能が搭載されていたことが要因といわれる。

 現在4Gサービスを使用しているガラケーの見た目をした携帯電話は、スマートフォンと同じAndroid OSをベースにしていることから、ガラケー+スマホで「ガラホ」とも呼ばれる。2021年12月にauが発売した「G'zOne TYPE-XX」はガラホだといえる。

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ガラケーがガラケーと呼ばれた理由

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