レビュー

iPhone 14 Proでも14 Plusでもなく「iPhone 14」を選んだ理由 金額以外でも満足(2/2 ページ)

たくさんのスマホに触れてきたプロならば、買うのはやはり「iPhone 14 Pro」や「Pro Max」だと思う。だが、筆者はあえて「Plus」でもない「iPhone 14」を選んだ。その理由は大きく分けて「予算」「カラバリ」「カメラ」にある。

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あったらよかったのにと感じる機能も

 ここまで、iPhone 14 Pro/Pro Maxではなく、iPhone 14モデルをあえて選んだ理由について解説してきました。Proモデルにしかない機能のほとんどは、筆者が必要としないものだったというのが全体を貫くものとなっています。

 とはいえ、「これが無印iPhoneにあったらもっとよかったのになぁ」と考えている機能もあります。それは、LiDARセンサーによるLiDARスキャナー機能です。

 LiDARセンサーとは、出した光が対象物に当たって跳ね返ってくるまでの時間を計算して、最大5メートル先の対象物までの距離を計測するセンサーです。これにより、室内を3Dスキャンする、実際のスケールがなくても正確に高さや幅、奥行きなどを測る、ARコンテンツを最大限に楽しむといったことができます。

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 VRHMD(「Meta Quest」などのVRゴーグル)でメタバースを楽しんでいる筆者としては、「リアルな自分自身をスキャンして、そのデータでアバターが作れるかも?」などと妄想を膨らませていました。また、写真画質の向上などと比べ、“できること”が新しい技術なので、それに触れることができないのが残念だと感じてしまいました。


LiDARスキャナーを搭載していれば、正確に空間をスキャンできるため、ARをもっと楽しむこともできる(Apple Newsroomより)

 もう1つ。iPhone 14 Pro/Pro Maxでは明るい太陽光の下でもディスプレイを見やすいよう、最大2000ニトの輝度を持ちます。対する無印iPhoneでは、最大でも1200ニトと、iPhone 13シリーズと同程度の輝度となっています。訪問先へスマホマップを利用しないとたどり着けない筆者には、明るい屋外でも見やすいディスプレイの方がよいのは言うまでもありません。

 実情を打ち明けると、これまで“いいほうのiPhone”を選んできたのは、所有欲や承認欲求を満たすため、見せびらかしたいためという潜在意識があったような気がします。

 しかし、中古のiPhone 11を3年間使い続けて、冷静になった結果、軽いこと(iPhone 14 Proでは206g、iPhone 14では172g)、豊富な色から選べること、なんだかんだいっても前世代のProモデルと同じチップ(A15 Bionicチップ、2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した6コアCPU、5コアGPU)を搭載していることなどから、無印で必要十分だと満足できるようになりました。


求めていた機能を搭載していたから買った初めてのiPhone 3GSの箱(奥)と、最近買ったiPhone 14の箱(手前)。無印iPhoneを選んだことで、初心に戻れた気がします

 iPhoneをこれから買おうとしているのであれば、この情報がお役に立てば幸いです。

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