Pixel 7発売後でも「Pixel 6a」を買うべき理由 外観からAI、カメラまでをじっくり検証(4/5 ページ)
Pixel 6aの実力を検証しつつ、Pixel 7/7 ProやPixel 6/6 Proとの違いも紹介する。5万円台ながら、フラグシップと同じAI特化型プロセッサを搭載しており、今でも十分買いといえる。
保存領域の少なさが弱点、microSDは非対応
Pixel 6aの弱点としては、microSDスロットが“非搭載”である点が挙げられる。これはPixelシリーズ共通の特徴だが、内蔵ストレージが128GBのみのPixel 6aの場合、使い方次第ではデータのやりくりが困難になる可能性もある。写真の保存場所としては、Google フォトなどのクラウドストレージを活用すれば容量が足りなくなることはないだろう
一方で、ゲームアプリで遊ぶ時間が多い人にとっては、Pixel 6aのストレージ容量の128GBでは足りなくなる可能性があるため、Pixel 6aはおすすめできない。また、カメラを性能を重視したい人なら、ストレージが多く、望遠や超広角カメラが強化されたPixel 7/7 Proを選択肢に入れるべきだろう。
最大の魅力はやはり「価格」 量販店では実質0円も
コンパクトなボデーにハイエンド級の性能を備えたPixel 6aだが、やはり目を引くのは「価格」だ。競合他社が軒並み値上げを進める中で、5万3900円というGoogle Store直販価格はかなり割安に見える。
携帯電話キャリアで販売されるPixel 6aは、より高額な割引の対象となることが多い点も注目だ。例えばソフトバンクの直営店では。48回払いで乗り換えか5歳~22歳以下のユーザー契約の場合、割引適用で3万3864円という価格で販売している。こうした条件の割引はauやソフトバンクを取り扱う多くの量販店でも実施されており、時期によっては“一括1円”などの条件で販売していることもあるようだ。
Pixel 6aはフラグシップモデルのPixel 6のプロセッサを使いつつ、カメラやディスプレイの機能を抑えて低価格を実現したモデルだ。Pixelシリーズならではの便利機能も多く備えており、このスマホだけで十分という人も多いだろう。スマホ全般が値上がり傾向にある中でも入手しやすい価格を維持している点も立派な魅力だ。普段使いのスマホとして十分な性能は欲しいが、コストパフォーマンスも重要だという人には、まさにぴったりな1台だ。
関連記事
5万円台でも性能はハイエンド機並みの「Pixel 6a」 Googleが廉価スマホの位置付けを変えた理由
Googleは、Pixel aシリーズの最新モデルとなる「Pixel 6a」を7月28日に発売する。上位モデルと同じプロセッサを搭載しており、Googleが廉価モデルの位置付けを変えようとしていることがうかがえる。欠点もあるが、それが気にならいほど、日本のPixel 6aは安い。「Pixel 6a」先行レビュー 手頃な価格だけでない魅力をチェック!
Googleが7月28日に発売する「Pixel 6a」。Pixel 6の廉価版という位置付けだが、一部の機能をカットしつつ、基本スペックはPixel 6のそれをキープしていることが特徴だ。今回、発売に先駆けて試用する機会に恵まれたので、どんなスマホなのか簡単に紹介したいと思う。予想以上に優秀だった「Pixel 6a」のカメラ 望遠カメラを除けばPixel 6 Proと遜色なし
「Google Pixel 6」の廉価モデルという扱いになるであろう「Google Pixel 6a」。シンプルなデュアルカメラのスマホで、望遠カメラがないことや画角のちょっとした差を除けば、「Google Pixel 6 Pro」にも迫る撮り心地のカメラを備えたスマホといえる。Pixel 7/7 ProはiPhone 14/14 Proよりも買い? 価格やスペックを比較してみた
Googleの新スマートフォン、Pixel 7/Pixel 7 Proが10月13日に発売されます。対象スマートフォンの下取り価格の大幅アップや次回以降に利用できるストアクレジットの付与により、Pixel 7は実質0円、Pixel 7 Proも実質2万7800円となることが話題を集めています。実際のところ、iPhone 14/14 Proと比べてどうなのでしょうか。「Pixel 7/7 Pro」速攻レビュー 性能重視ではないが、多くの人に“刺さる”と感じた理由
10月13日に発売されるGoogleの最新スマートフォン「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」をレビュー。第2世代のTensorとなる「Google Tensor G2」を生かし、カメラや画像処理に新機能が加わっている他、AIを使った顔認証にも対応した。Pixel 7 Proの望遠カメラは光学5倍へと倍率が上がり、AIを組み合わせた超解像ズームも最大で30倍まで拡大可能になった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.