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OPPO、初のヘルスケア端末やスマートグラスを発表

OPPOは年次イベントで、初のヘルスケア端末「OHealth H1」を発表した。血中酸素、ECG、心臓と肺の聴診、心拍数、体温、睡眠を測定・記録できる。スマートグラスの第2世代と新Bluetoothオーディオプロセッサも披露した。

 中国OPPOは12月14日(現地時間)、オンラインイベント「OPPO INNO Day 2022」を開催し、同社初のヘルスケア端末「OHealth H1」、第2世代のスマートグラス「Air Glass 2」、オーディオプロセッサ「MariSilicon Y」を発表した。

手のひらサイズのヘルスケア端末「OHealth H1」

 OHealth H1は、新たに立ち上げたヘルスケアブランド「OHealth」の第一弾製品。


 血中酸素、ECG、心臓と肺の聴診、心拍数、体温、睡眠という6つの健康データ監視機能を1つのデバイスに搭載したものだ。

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6つの機能を持つ

 無線充電式でわずか95gの手になじむ丸みを帯びた楕円形のOHealth H1は、背面のセンサーに指先を当てることで血中酸素、ECG、心拍数を測定する。


血中酸素、ECG、心拍数の測定

 検温は赤外線で行う。心臓と肺の聴診は独自開発の圧電セラミックセンサーを胸や背中に接触させることで行う。


聴診器としても使える

 睡眠トラッキングは、OHealth H1を枕かマットレスの上に置いて睡眠するだけで実施する。高精度IMUでマットレスの微妙な振動をモニターするという。

 医師や医療機関向けのアプリ「OHealth Clinic APP」も提供し、OHealth H1のユーザーは自分のデータを医師と共有し、診断の参考にしてもらうことも可能だ。

 OPPOは、個人データは原則端末側に保存するようにしており、ユーザーが選択しない限りOPPOのクラウドにアップロードされることはないとしている。現在OPPOはインド、ドイツ、北米、シンガポールにOHealth用データセンターを持っているという。

約38gのスマートグラス「Air Glass 2」

 Air Glass 2は、昨年のイベントで発表した「Air Glass」の後継モデル。先代は単眼だったが、双眼になり、それでも重さは約38gと先代より3gしか重くなっていない。外見はほぼ普通のメガネだ。


「Air Glass 2」

 ユーザーはこのメガネから電話をかけたり、リアルタイム翻訳を行ったり、位置情報に基づくナビを使ったりすることができる。聴覚障害者向けの音声テキスト変換機能も備える。


音声テキスト変換機能

 レンズには回折導波路技術を使っており、平均輝度は1400nitsというSnapdragon 4100搭載で、バッテリー持続時間は1回の充電で約10.5時間。

Bluetoothオーディオシステムチップ「MariSilicon Y」

 MariSilicon Yは、「現行のSoCのBluetoothと比較して帯域幅を50%増加させられる高度なN6RFプロセス技術を使用した初の製品」という。24ビット/192kHzのロスレスオーディオをBluetooth経由で送信できる。


「MariSilicon Y」

 このチップを搭載する具体的な製品は、このイベントでは発表されなかった。

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