ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルのiPhone補償サービスは値上がりした? 最新動向まとめ(4/4 ページ)
サブスクリプションサービスの中には、端末の破損や紛失などを補償するサービスも存在する。今回はMNOキャリアが実施している、iPhoneの補償サービスを紹介する。
楽天モバイルの補償サービス
- 故障紛失保証 with AppleCare Services→料金改定があったが、既存契約者は据え置き
楽天モバイルのiPhone向けの補償サービスは「故障紛失保証with AppleCare Services」ただ1つです。AppleCare+for iPhoneのサービスをベースに提供されているため、修理費用、交換費用、盗難紛失保証の負担金はAppleCare+for iPhoneと同じです。
例えばバッテリー無償交換、画面修理3700円、背面ガラス修理3700円(iPhone 12シリーズ以降のモデル)、その他の修理を1万2900円で受けられたり、盗難紛失時1万2900円で新品同等品と交換できたりする点は全て共通です。なお、補償サービスを利用した修理に回数制限がない点もAppleCare+for iPhoneと同じ仕様になっています(盗難・紛失保証は1年間に2回まで)。
他のキャリア同様、料金改定が実施され、2022年8月11日以降の契約から月額料金は次のように値上がりしています。
- iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max:1309円→1460円
- iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 12、iPhone 12 mini:979円→1120円
- iPhone SE(第3世代):715円→800円
- iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max:1460円
- iPhone 14 Plus:1450円
- iPhone 14:1120円
ただし、この値上がりした月額料金はあくまでも、「2022年8月11日以降に故障紛失保証with AppleCare Servicesを契約した場合」に当てはまる月額料金なので、「楽天モバイルがiPhoneの取り扱いを開始した2021年4月30日から2022年8月16日までの契約者に対しては値上げされていません。
まとめ
以上、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルが扱っているiPhoneの補償サービスに対して「値上げしたかどうか?」をテーマに解説してきました。
結論として、「既存契約者に対してのiPhone補償サービスの値上げ」を実施したキャリアの補償サービスは1つもなく、「料金値上げに気付かずに月額料金を払い続ける」というケースはありません。しかし、「キャリアの補償サービスなどのオプションには自分が加入したかどうか分からない」「全く使っていないオプションの料金を払っていた」という方もいるかもしれません。そうならないよう、小まめにご自身の携帯料金プランを見直してみてはいかがでしょうか。
著者プロフィール
吉田裕紀
長野県出身。2009年「株式会社ディ・ポップス」に入社。NTTドコモ、au、ソフトバンクなどさまざまな通信キャリアを取り扱う携帯ショップ「TOP1」やY!mobileショップにて11年間携帯電話の販売に従事。
現在はコンテンツマーケティング部署に所属。現場の経験を生かし、「携帯電話料金プランについて分かりやすい記事を書き、分かりやすく情報を発信する」をモットーに、日々売り場からの声や、最新の携帯電話に関する情報を収集し、記事の執筆にあたっている。
- スマホの料金プランに関する情報を随時更新→D-POPS スマホブログ
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