コラム
失敗しない「USBケーブル」の選び方 形状から通信規格まで徹底解説!(5/5 ページ)
簡単そうに見えて難しい「USBケーブル」選び。一体、何に気を付ければいいのでしょうか。改めてポイントをチェックしてみましょう!
USBケーブル選びの極意(まとめ)
こうしてまとめてみると、「USBケーブル選びって思った以上に難しいじゃないか……?」と思うかもしれません。しかし、ここまで説明してきたことをまとめると、以下のチェックポイントに従って選べば、基本的には間違いありません。
- 必ずチェックする事項
- 接続する側/される側のUSB端子の形状
- 接続する側/される側のUSB通信規格
- 必要なケーブルの長さ
- 必要に応じてチェックする事項
- 60Wを超える電力のやりとりをする可能性(USB PDを利用する場合)
- 映像の入出力を使う可能性(DisplayPort Alternate Modeを使う場合)
両端がUSB Type-Cコネクターであるケーブルの場合、上位規格の製品は下位規格でも利用できるので、いろいろなUSB Type-C機器をつなぐのであれば上位規格のケーブルを買っておくと使い回しが利きます。しかし、USBケーブルは上位規格であるほど、長いほど高価です。「USB4ケーブルでつなぐ相手がUSB 2.0規格のデバイス」というのは、間違いなく宝の持ち腐れです。
つなげる機器がある程度絞り込まれる場合は、その機器の仕様に見合ったケーブルを買うことで無駄な出費を抑えられます。人によってはちょっと難しいかもしれませんが、ケーブルを買う前に、上記のポイントは必ずチェックしてみてください。
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