月間100GB「ahamo大盛り」を契約してみて分かったメリットとデメリット(2/2 ページ)
ahamo大盛りを1カ月間利用したとき、どれくらいまでデータ量を使うのだろうか。1日ごとのデータ消費量、そして使用アプリ・ソフトウェアについても可能な限り掘り下げた。
【1月12日~1月31日】GB単位のデータ消費も気にならない。テザリングのデータ利用量は?
大盛りオプション追加後は、データ量の枯渇を心配することなく、Netflix、Amazon Prime Video、YouTubeなどのデータ量を多く消費するアプリをiPhoneで利用しました。この期間、2日間テレワークを実施しahamoのテザリングをPCで利用しました。利用したアプリケーションは、Google Chrome、Google スプレッドシート、YouTube、Google Meetなど。
記事制作、YouTube視聴、Web会議(1時間/日)をこなしましたが、このときも不自由なく業務を実施できました。ちなみに2日間のテレワークで利用したテザリングのデータ消費量は5.1GB程度という結果でした。
ただし、ahamoのテザリングを利用したときのPCのインターネット速度は、筆者の場合下り速度は数10Mbps程度しかでませんでした。デバイスのスペックにもよりますが、重いファイルのやりとりが必要な業務を行うにはやはり、光回線を利用する方がいいでしょう。
ahamo大盛りが合っている人、合っていない人は?
1月31日23時59分時点の残りデータ量は8.99GB、データ通信量は91.02GBという結果でした。ahamo大盛り利用の31日間を通して「今月は、残り何GBか」と意識することなく動画視聴をし、ブラウザを利用できたことは確かです。テザリングの使用感もまずまずといったところでした。ただし、今回、筆者が動画配信アプリをスマートフォンで利用したときの画質設定は全て「自動」「中」でしたが、この画質だと自動設定だと少し画質が粗いと感じたのも事実です。
「ahamo大盛りが合っている人」を以下の通りまとめました。
- 自宅に固定回線を引きたくない、あるいは引けない
- 動画をたくさん見るが、画質に強いこだわりはない
- テレワークをするが、重いファイルのやりとりはしない
一方、ahamo大盛りでもデータ量が足りないと思われる使い方は、次のようなものが考えられます。
- ほぼ毎日、動画配信アプリやYouTubeを最高画質で視聴する
- テザリングを利用してPC上で動画配信アプリやYouTubeを視聴する
- 片道1時間以上の通勤中にずっと動画配信アプリやYouTubeを視聴する
- 勤務形態が常時テレワークで、データ量が重いファイルのやりとりを頻繁にする
例えばNetflixをスマートフォンで見る場合、動画再生におけるモバイルデータ使用量の設定を「データ使用量:多」に設定すると、使用するデバイスと接続速度によっては20分視聴するだけで1GB、つまり1時間で3GBに達します。あるいは、NetflixをWebブラウザ(1台のPC)からNetflixを1時間視聴したとします。
このとき、再生設定にあるデータ使用量を「高」に設定すると標準画質(SD)で最大1GB、高画質(HD)で最大3GB、超高画質(UHD:4K)では最大7GBものデータ量を消費します。このような使い方で、1日コンテンツを再生するとそれだけで数十GBものデータ通信量に達する可能性もあります。
このような利用シーンであればデータ無制限で、テザリングも無制限で使えるドコモの「5Gギガホプレミア」を検討してみるのもいいでしょう。
著者プロフィール
吉田裕紀
長野県出身。2009年「株式会社ディ・ポップス」に入社。NTTドコモ、au、ソフトバンクなどさまざまな通信キャリアを取り扱う携帯ショップ「TOP1」やY!mobileショップにて11年間携帯電話の販売に従事。
現在はコンテンツマーケティング部署に所属。現場の経験を生かし、「携帯電話料金プランについて分かりやすい記事を書き、分かりやすく情報を発信する」をモットーに、日々売り場からの声や、最新の携帯電話に関する情報を収集し、記事の執筆にあたっている。
- スマホの料金プランに関する情報を随時更新→TOP1
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