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ドコモがdTVを「Lemino」に刷新 月額990円に値上げも“コンテンツ約2倍+感情UI”で勝負(2/2 ページ)

NTTドコモが、動画配信サービスのdTVの後継サービスとして「Lemino」を4月12日から開始する。コンテンツ数を約2倍の18万本と拡大し、UI(ユーザーインタフェース)も刷新。楽しくコンテンツを探せて新しい出会いを実現するようなサービスを目指すという。

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既存dTVの月額550円から990円に値上げした背景は?

 既存のdTVは月額550円だったため、移行すると990円に値上がりするが、コンテンツ数が約2倍となり、オリジナルや独占配信コンテンツに加えて、無料配信も用意することで訴求する。小林氏は、「dTVでは(月額550円という)安いことを訴求ポイントとしていたが、昨今の競争激化でプレゼンスが相対的に落ちていた」と指摘。映像配信サービスをさらに伸ばすためには「大きな改革が必要」(小林氏)と判断した。

 dTVユーザーは9月末までは月額550円のままLeminoプレミアムを利用可能なので、新サービスを使ってもらって意向を促したい考えだ。

 なお、dTV以外に、ドコモではdアニメストアも提供しているが、こちらは豊富なアニメコンテンツが人気で今後も継続していく予定だ。

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NetflixやYouTube Premiumなどのサブスクを選んでdポイント還元

 ドコモの利用者のデータ通信料は増加傾向で、ギガホ、ahamoといった中・大容量ユーザーが増加している中、ドコモユーザーが何らかのサブスクリプションサービスを契約している比率は47.6%に達しているという。


データ利用の拡大をさらに促進する施策として爆アゲ セレクションを提供

 これをさらに拡大するために、サブスクリプションサービスとdアカウントを連携させることでdポイント還元をする爆アゲ セレクションを提供する。ポイント還元によるお得さをアピールすることで、さらなるデータ利用を促し、ARPUの拡大を図りたい考えだ。


ギガホ、ahamoなどの中・大容量ユーザーに対してさらなるデジタルコンテンツの利用を促す

 対象となるのは、「ディズニープラス」「Netflix」「Lemino」「YouTube Premium」「DAZN for docomo」の5サービスで、各サービスの既存ユーザーも、dアカウントとの連携をすれば対象となる。


まずは5サービスから対象とするが、今後順次拡充する

 ディズニープラスは月額料金に対して20%(180ポイント)を毎月還元。Netflixは利用プランによって10~20%還元で、例えば月額1980円のNetflixプレミアムは20%還元で360ポイントとなる。


ディズニープラスの還元は20%。既にdアカウントと連携していれば自動適用される

ディズニープラスのキャンペーン

Netflixの複数プランが対象となっているため、プランによって還元率が異なる

Netflixにおけるキャンペーン

 YouTube Premiumは20%還元で215ポイント。Leminoプレミアムは10%還元で90ポイント。DAZN for docomoは20%還元で673ポイントの還元となっている。還元ポイントはいずれも期間・用途限定ポイントだ。


YouTube Premiumのみ、現時点で提供日が確定していない

DAZN for docomoも対象に

 料金プランとセットになったプランではなく、自由に好きなサービスを選択できる点が特徴で、今後さらにアニメや音楽配信、ゲームなどのサービスとの連携も狙っていく。「世界最強のデジタルエンターテインメントを集めたセレクトショップ」とアピールするが、「ロングテールなニッチのお客さまにも提供していきたい」(同社執行役員営業本部長・野田浩人氏)としており、エンターテインメント以外のサブスクリプションサービスにも拡大していきたい考えだ。


デジタルエンターテインメントのセレクトショップとして位置付けるが、幅広いターゲットに訴求するサービスを集める意向だ
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