「Xiaomi 13 Ultra」をデジタルカメラに変身させるキットがスゴい 中国では品切れに:山根康宏の海外モバイル探訪記
「Xiaomi 13 Ultra」のケースがすごい。「プロ仕様撮影キット」と銘打ち、レンズカバーや69mmのレンズフィルター用アダプターを搭載、グリップも付属する。これを使えば端末をデジタルカメラのように使え、5000万画素のカメラを4つも搭載したハイエンド端末にピッタリだ。
中国のスマートフォンメーカーのカメラ性能の進化は目を見張るものがありますが、Xiaomiの「Xiaomi 13 Ultra」は5000万画素カメラを4つも搭載(広角、超広角、3.2倍望遠、5倍望遠)し、しかもライカとコラボしています。究極のカメラフォンを目指した製品ですが、写真撮影がより便利になるキットが別売されています。
Xiaomi 13 Ultraは本体背面のカメラも円形の台座に配置されており、それだけでもデジタルカメラのようなデザインに見えます。最近の中国メーカーのハイエンドモデルはこのデザインが主流になっています。
別売されている「專業攝影套裝」(プロ仕様撮影キット)はXiaomi 13 Ultraに取り付けるケースと、カメラ部分に装着可能なレンズカバー、カメラ部分に装着できる69mmのレンズフィルターアダプター、ケースに装着できるグリップなどのキット。このキットの風貌だけでも写真撮影が楽しくなりそうです。なお、蛇足ながらこのキット、中国では人気が高すぎて常に品切れ状態。定価は999元(約2万円)ですが、中国のフリマでは2倍の価格で売られていることもあります。
ケースにはXiaomi 13 Ultraの「Xiaomi」ロゴの部分に穴が開いており、Xiaomiの製品であることが分かるようになっています。レンズキャップを取り付けるとカメラ全体をカバーできるので傷などを防ぐこともできます。
カメラ開口部には2つのアダプターを取り付け可能で、1つはレンズキャップ装着用。もう1つが69mmのレンズフィルターを装着するためのもの。カメラ用のフィルターはさまざまなものが発売されていますが、明るさを調整するNDフィルターはスマートフォンでも有用でしょう。
ケースは本体にかなりしっかりとはまります。Xiaomi 13 Ultraのカラバリはオリーブ、ブラック、ホワイトの3色。キットのケースはオリーブ色ですが、実は2023年6月になってホワイトカラーのキットも出てきました。今回は間に合わずホワイトのボディーにオリーブのケースを付けてみました。
ケースを装着し、レンズフィルターアダプターを装着すると見た目がだいぶデジタルカメラに見えてきました。
さらにここにグリップを装着することができます。このグリップにはBluetoothが内蔵されており、シャッターボタンとズームの調整ボタンを使って撮影が自在に行えます
グリップを付けると完全にデジタルカメラに変身しました。レンズフードを付けるのもよいかもしれません。
グリップ部分は十分な厚さがあるので握りやすく、シャッターボタンの反応もわるくありません。
実際に装着して使ってみましたが、スマートフォンを手にして画面をタップして撮影するよりも使いやすく、このキットは価格なりの価値があると感じました。中国で品切れになるのも納得がいきます。シャープの「AQUOS R8 Pro」もサードパーティーからフィルター装着カバーが出ていますが、ぜひ他のメーカーも同様のキットを発売してほしいものです。
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