山手線の下り通信速度、5Gも4Gもauがトップ ICT総研が調査
ICT総研は、7月27日に山手線の5G/4G通信速度実測調査結果を発表。全60地点の下り通信速度は5G優先設定でauが157.7Mbpsでトップとなり、全60地点の5G受信地点比率がauとソフトバンクは100%となった。
ICT総研は、7月27日に山手線の5G/4G通信速度実測調査結果を発表した。対象は国内MNOのNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルで、測定地点は東京都のJR山手線全30駅のホームとそれぞれの駅間(移動中)の全60地点。優先ネットワーク設定を「5G優先」に設定した場合と「4G優先」(5Gを受信しない状態)で測定している。
5G優先とした全60地点の下り通信速度は、auが157.7Mbpsでトップ。次いでソフトバンクが145.6Mbps、NTTドコモが66.4Mbps、楽天モバイルが33.0Mbpsで、4社平均速度は前回調査(2021年5月実施)の95.6Mbpsを上回る100.7Mbpsとなった。また、前回調査と比較するとauとソフトバンクは下り通信速度がさらに高速化した一方、NTTドコモは通信速度が遅くなっている。
全60地点を駅ホームと駅間に分けると、駅ホームの4社平均が下り140.2Mbsに対し、駅間は61.1Mbpsに。全60地点の上り通信速度はauが平均41.3Mbsでトップとなり、ソフトバンクが31.1Mbps、楽天モバイルが26.5Mbps、NTTドコモが13.4Mbpsとなった。
全60地点の5G受信地点比率は、4社平均が77.5%と前回平均の31.3%を大きく上回る。特にauとソフトバンクは100%で、NTTドコモは前回調査の15.0%から51.7%、楽天モバイルは前回調査の0%から58.3%と4社全てが5G受信地点数を拡大させている。4G優先とした下り通信速度は、auが38.9Mbps、ソフトバンクが31.5Mbps、楽天モバイルが28.1Mbps、NTTドコモが26.4Mbpsとなった。
5G優先とした場合の下り通信速度の最速地点は駒込駅ホームで、4社平均下り速度は293.2Mbps。大塚駅ホームが258.8Mbps、神田駅ホームが218.6Mbps、御徒町駅ホームが212.6Mbpsと4駅が平均200Mbpsを超えている。4社平均の下り速度が最も遅かったのは渋谷駅ホームで、下り10.0Mbpsだった。
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