ニュース
シャープ、衛星通信向けアンテナを開発 ドローンや自動車への搭載を目指す
シャープは、LEO(低軌道)/MEO(中軌道)衛星通信向け地上局用フラットパネルアンテナの開発を開始。小型かつ軽量で高速大容量通信が可能な衛星通信アンテナを目指し、船舶をはじめドローンや自動車への搭載にも取り組む。
シャープは、11月28日にLEO(低軌道)/MEO(中軌道)衛星通信向け地上局用フラットパネルアンテナの開発開始を発表した。
本プロジェクトは国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が行った「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業」の「社会実装・海外展開志向型戦略的プログラム」公募で採択されたもの。同社がスマートフォン設計で培った高周波技術や高効率放熱技術、センサー技術などを活用し、電波の損失が少なく安定的な通信を提供するLEO/MEO衛星通信アンテナの開発に取り組むという。
本体は小型かつ軽量で、船舶への搭載が可能。将来的には幅広い帯域で使用できるKa/Ku帯デュアルバンド対応や、さらなる小型化を実現し、ドローンや自動車などへの搭載に取り組む。山地や災害時での被災地の通信回線確保に貢献、天候や道路状況などの情報をリアルタイムで必要になる自動運転車など、モビリティ分野での活用が期待できるとしている。
advertisement
関連記事
シャープとHuawei、グローバル特許クロスライセンス契約を締結
シャープとHuaweiは、4G/5Gを含むセルラー通信規格必須特許を対象とした長期のグローバル特許クロスライセンス契約を締結。規格の標準化に貢献した両社が知的財産を認め合ったことで、標準化での協力を促進するとしている。キャリーバッグに収納できる可搬型ローカル5Gシステム シャープが「Instant 5G Network」プロトタイプを開発
シャープは、ローカル5G環境を構築できる機器一式を防水キャリーバッグに収納した可搬型ローカル5Gシステム「Instant 5G Network」のプロトタイプを開発。技術展示イベント「SHARP Tech-Day」で一般公開する。スカパーJSATが法人向け衛星インターネット「Starlink Business」を取り扱い ドコモも同社から再販を受けて販売
スカパーJSATが、米SpaceXの法人向け衛星インターネットサービス「Starlink Business」の取り扱いを2023年内に始める。同社から再販を受ける形で、NTTドコモとNTTコミュニケーションズもStarlink Businessを販売する予定だ。シャープがローカル5Gシステム開発 設計から保守まで対応、12月以降に受注販売開始
シャープは、システム設計から保守までワンストップのローカル5Gシステムを開発。据え置き型の「IDU(In Door Unit)」タイプとコンパクトなドングルタイプの2機種を提供し、12月以降に受注販売を開始する。KDDI、Starlinkを活用した5G基地局を運用開始 岐阜県山間部のバスターミナルで高速通信が可能に
KDDIは、標高2702メートルに位置する岐阜県高山市丹生川町の乗鞍岳畳平バスターミナルでStarlinkを活用した5G基地局を運用開始。Starlinkをバックホール回線とした基地局を新設し、音声/データ通信が可能となる。ソフトバンクが6G時代の先端技術を披露 上空エリア化から自動運転、障害に強いネットワークまで
ソフトバンクは技術展示イベント「ギジュツノチカラ ADVANCED TECH SHOW 2023」を開催した。自動運転やHAPS、Beyond 5G/6G時代の携帯電話ネットワークなど、研究開発中の先端技術が紹介された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.