「消しゴムマジック」はPixelだけではない! GalaxyやXiaomiの“消しゴム”機能と比較してみた(2/3 ページ)
近年Google Pixelシリーズの「消しゴムマジック」がテレビコマーシャルなどで話題となっているが、似たような機能が他社のスマートフォンにもある。今回は他社の同様な機能と「消しゴムマジック」を比較してみることにする。
消しゴムマジックと同様の機能を比較 違いはどう?
ここからは同じ画像をそれぞれ端末ごとに検出、処理精度の比較をしてみた。利用した端末は「Galaxy S23 Ultra」「Pixel 8 Pro」「Xiaomi 14 Pro」。人混みの写真から人物の検出を行い、それを消去する形だ。画像は編集時の人物検出画面と人物消去を行った後のものだ。
機能として精度を比較したが、いずれも高い処理精度といえる。この中で背景処理が最もうまいのはPixelだと感じた。Galaxy S23 UltraやXiaomi 14 Proは右側のれんがの処理や左側のシャッター、奥のバスの描写が崩れてしまっているが、Pixel 8 Proではまだしっかりとディティールが残っている。全体的な処理にかかる時間ではXiaomi 14 Proが最も短く、次いでGalaxy S23 Ultra、Pixel 8 Proと続く。これはSnapdragon 8 Gen 3の高いAI処理性能が示された形だ。
被写体の自動検出もXiaomi 14 Proがかなり高速で、多くの場面でPixel 8 Proよりも高速だ。このあたりはプロセッサのNPU、すなわちAI性能が問われる。この処理速度の差はGoogle Oneユーザー向けにリリースされた消しゴムマジックでも同様だ。
例えば、iPhoneでもiPhone 14などの比較的新しい機種では高速に処理されるが、iPhone 7などの古い機種ではNPUが搭載されていないことから、処理にかなりの時間がかかる。
もちろん、ミッドレンジのAndroidスマートフォンでも同様に処理に時間がかかるため、消しゴムマジックを快適に使うためには、ある程度の性能も求められる。
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