「スイカゲーム」が爆発的にヒットしたワケ iOS版はSwitch版とはどう違う?
Aladdin Xは1月1日、人気のパズルゲーム「スイカゲーム」のiOS版をリリースしました。小さなフルーツを上から落とし、同じフルーツを2個ぶつけると違うフルーツになり、最終的に大きなスイカを目指していくというものです。スイカゲームは、実は完全なオリジナルゲームというわけではありません。
Aladdin Xは1月1日、人気のパズルゲーム「スイカゲーム」のiOS版をリリースしました。240円の有料アプリとなっています。
スイカゲームの内容ついては、今さら説明は不要かと思いますが簡単に触れておくと、小さなフルーツを上から落とし、同じフルーツを2個ぶつけると違うフルーツに「シンカ」。最終的に大きなスイカを目指していくというものです。ちなみに、スイカ同士をぶつけるとスイカが消滅します。
操作自体は、場所を決めてフルーツを落としていくだけというとても単純なもの。時間制限もなく、徐々に速度が上がるなどのアクション性もありません。どこに落とすか、どのようにシンカさせるかを考えつつも、半分くらいは運任せというゲームですが、気が付くと数時間たっているという中毒性が高いゲームでもあります。
スイカゲームはもともと、照明一体型3in1プロジェクターpopIn Aladinシリーズ(現在のAladin Xシリーズ)向けに作られたゲームで、2021年4月にリリースされました。
popIn Aladinの完全なオリジナルゲームというわけではなく、中国で2021年1月に大流行したブラウザゲーム「合成大西瓜」が元になっています。フルーツの種類やデザインは異なりますが、ゲーム性自体はスイカゲームとほぼ同じです。なお、この合成大西瓜も完全なオリジナルというわけではなく、「2048」というゲームが元になっているという話もあります。2048のゲーム性はスイカゲームとはだいぶ違うのですが、同じ数字を合わせてより大きな数字を作るという部分は確かにスイカゲームのシンカに似ています。ちなみに、2048以前にも、「Threes!」という類似ゲームがあるなど、合体して大きくというアイデアのゲームは古くからあったようです。
話を戻して、本題のスイカゲームですが、2021年12月にNintendo Switch向けに「スイカゲーム」としてニンテンドーeショップで配信を開始しています(こちらも240円)。
ただ、2021年12月のリリース後にすぐに人気になったわけではなく、話題になったのは2023年9月以降のこと。ゲーム配信者が取り上げ、その後VTuberなどがゲーム実況を行うなどして爆発的なヒットとなりました。
このヒットを受け、Google PlayやApp Storeでは類似ゲームが大量発生した他、非公式なぬいぐるみがクレーンゲームの景品になるなど、別の意味でも話題になっています。
こうしたことを受け、1月1日にiOS版が公式リリースされました。恐らく、モバイル版は予定もしていなかったでしょうから、実質的には2~3カ月程度でのスピードリリースのはずです。
なお、もともと合成大西瓜というベースのゲームがあるからなのか、著作権侵害などでの訴えは起こしていないようで、今現在も両ストアには類似ゲームがあふれています。App Storeでは「スイカゲーム」で検索すると類似ゲームの方が先に表示されるので、ダウンロードする際は開発元が「XIGIMI LIMITED(Aladdin Xの親会社)」になっていることを確認してください。また、Android版はリリースされていません。
筆者はSwitch版を数時間プレイした程度なのですが、せっかくなのでiOS版も少しプレイしてみました。Switch版ではLスティックかカーソルで左右に動かし、Aボタンで落下という操作でしたが、iOSではタップしたまま指をスライドして左右に動かし、離すと落下という操作になっています。このため、左右に移動しつつじっくりと落とす場所を考えるということが難しく、Switch版に慣れている人ほど、最初は難しく感じるかもしれません。
反面、Switchでプレイするよりもテンポよく進むので、ちょっとした隙間時間や電車の中などでもプレイしやすいと感じました。手持ち無沙汰にSNSを眺める時間で、さくっと遊ぶにはもってこいかもしれません。ただし、くれぐれも熱中しすぎにはご注意を。
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