1億8000万画素の望遠カメラを搭載する「HONOR Magic6 Pro」 他社とは異なる方向でカメラを強化:山根康宏の海外モバイル探訪記
HONORのカメラ強化モデル「Magic6 Pro」はカメラ性能の強化を他社とは異なるアプローチで実現したモデルです。カメラ周りのデザインにもこだわっており、3つのカメラを正三角形の形に配置。カメラ可変絞りを採用し、範囲はやや狭いもののF1.4~F2.0に対応するので、被写界深度をある程度コントロールできます。
HONORのカメラ強化モデル「Magic6 Pro」はカメラ性能の強化を他社とは異なるアプローチで実現したモデルです。カメラ周りのデザインにもこだわっており、3つのカメラを正三角形の形に配置。カメラバンプ部分のデザインは丸みのあるスクエアな台座に正円を乗せるという、独特の外観をしています。
プロセッサはSnapdragon 8 Gen 3を搭載しており、ディスプレイは6.8型(1280×2800Pixel)、5000ニトと高輝度タイプを採用。インカメラはiPhoneのダイナミックアイランド風デザインですが、ここにはデュアルカメラを搭載。5000万画素とToFの2つを内蔵します。インカメラを使っても、ボケを効かせた美しいセルフィーが撮影できるわけです。
本体サイズは75.8(幅)×162.5(高さ)×8.9(奥行き)mm、225g。重量級のスペックのモデルであり、相応の大きさといえます。バッテリーは5600mAhと容量を増やし、80Wの有線、66Wの無線の急速充電にも対応します。
カメラは広角が5000万画素で、残念ながらセンサーサイズは1/1.3型であって1型ではありません。一方、可変絞りを採用し、範囲はやや狭いもののF1.4~F2.0に対応するので、被写界深度をある程度コントロールできます。そして超広角カメラも5000万画素を搭載。さらに2.5倍望遠は1億8000万画素とかなりの高解像度で、より鮮明な高倍率撮影が期待できます。
HONORのカメラは前モデル「Magic5 Pro」が登場後、DXOmarkで1位のスコアを記録するなど、実は業界でも性能の高さは折り紙付きです。Huaweiから独立後の製品は日本では販売されていませんが、このカメラはぜひ日本の人にも体験してほしいものです。
なお、姉妹モデルの「Magic6」はMagic6 Proの望遠カメラを3200万画素とし、インカメラも5000万画素シングルとしています。ディスプレイサイズも若干小ぶりとなり、バッテリーは5450mAh、66W有線と50W無線の急速充電対応などスペックが一部異なります。背面のカメラ部分もサイズがやや小さくなっています。
HONORは2023年に世界最薄モデルを含む折りたたみスマートフォンを複数出しており、顔となる製品をカメラフォンから折りたたみへと移行させています。とはいえ、他社も性能を強化しているカメラフォンも主力製品であることは間違いなく、海外市場でのシェア拡大のためにも今後Magic6シリーズが販売されます。MWC Barcelona 2024にて、Magic6 Proの欧州展開を発表しましたが、iPhoneやGalaxyに人気が集まる先進国で積極的な販売を行ってほしいものです。
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