「Zenfone 11 Ultra」速攻レビュー カメラから新AI機能、パフォーマンスまでを徹底検証(2/4 ページ)
ASUSからSIMフリースマホの新モデル「Zenfone 11 Ultra」が7月5日に発売される。今回は従来モデルとは異なり、大画面ハイエンドモデルになったのが特徴だ。事前に試すことができたので、カメラや新AI機能、パフォーマンスなどを見ていこう。
β版だがAI翻訳や文字起こしに対応
AI関連機能をスマホ側の処理だけで実行する、ローカルAIの機能を搭載。利用できるのは音声レコーダーの文字起こし(β版)、通話中のAI翻訳機能(β版)、ギャラリーのAI画像検索、AI壁紙生成、AIノイズキャンセリングだ。
AI文字起こし機能(β版)は発売後のアップデートでの実装になるが、テスト機で実際に試すことができた。一通りおおむね問題なく認識できるのだが、β版ということもあり、他社サービスと比べると認識速度や音声認識の精度の面でやや劣るという印象だ。今後の製品版への搭載や、正式リリース時の改善を期待したい。 言語は英語、中国語(繁体字と簡体字)、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、日本語に対応する。
AI通話翻訳機能(β版)は、通話中に翻訳を有効にすると双方の会話内容を翻訳したものがZenfone 11 Ultraの画面に表示される。若干認識に時間かかる場合もあったが、これをスムーズに利用できれば便利になりそうだ。英語、中国語(繁体字/簡体字)、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、日本語に対応する。
光学式手ブレ補正と光学3倍ズーム対応のカメラを搭載 動画撮影は6軸ジンバルが強力
アウトカメラは6軸ジンバルと光学手振れ補正対応の広角5000万画素カメラ(23mm相当/F1.9)など、Zenfoneシリーズの特徴を引き継いでいる。
望遠は光学3倍で光学式手ブレ補正搭載の3200万画素カメラ(65.3mm相当/F2.4)を搭載。超広角は1200万画素カメラ(12.7mm相当/F2.2)だ。また、インカメラは 3200万画素カメラ(22mm相当/F2.05)という、画質も感度も良好なものを搭載する。
画質はややコントラストが強めだが、全体としては極端な補正はなく、まとまった絵作りだ。夜景撮影はジンバル搭載の利点を生かしたいのか、2秒ほどの手持ちロングシャッターになる。
動画撮影は8K24Pや4K60Pに対応。4K30P ならHDRムービー撮影も可能だ。また、被写体以外をぼかすポートレート動画撮影にも対応する。
動画撮影では6軸ジンバルがより活躍する。近年のスマホも強力な手ブレ補正処理に対応しているが、実際には画角が狭くなる他、撮影対象の明るさが求められる。だが、6軸ジンバルはカメラを実際に動かす方式なので、強力な手ブレ補正と広角撮影や暗い場所での撮影を両立できる。
実際のところだが、カメラを横などに振るといった動きはかなり滑らかになるが、歩きながらの撮影だと上下の揺れはやや発生する。本格的な外付けジンバル並みの性能とまではいえない。とはいえ、手持ちで昼夜問わず比較的滑らかに映像を撮れるのは大きな利点で、動画撮影の強力な武器になるのは確かだ。
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