ニュース

スマホをタブレット代わりに! teamSの10型モバイルディスプレイ「Belfida ONE」に触れて分かったことCEATEC 2024

teamSが、Moveと共同開発したモバイルディスプレイ「Belfida ONE(ベルフィーダワン)」をCEATEC 2024で一般公開した。本製品はスマートフォンと組み合わせて使うことを前提としていることが目新しい。

 10月18日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中の「CEATEC 2024」には、中小企業やベンチャー企業も数多く出展している。その展示はさまざまだが、どうしても気になって仕方ないものがいくつも存在する。

 その1つが、teamS(東京都中央区)が出展している10型モバイルディスプレイ「Belfida ONE(ベルフィーダワン)」だ。モバイルディスプレイというと「テレワークのお供」としてノートPCと組み合わせて使うというイメージが強いが、本製品はスマートフォンでの利用に主眼を置いている。一般ユーザー向けに初展示するとのことで、見に行ってみた。


スマートフォンでの利用に主眼を置いたモバイルディスプレイ「Belfida ONE」(右)とはどんな製品なのか?

ワイヤレスディスプレイを手頃な価格で実現できる「SSE技術」を採用

 Belfida ONEはteamSがMove(東京都千代田区)と共同開発したモバイルディスプレイで、先述の通りスマホと組み合わせて使うことを前提としている。teamSが開発した「SSE(Smart Streaming Engine)」を搭載しており、ワイヤレス伝送された映像の受信だけでなく、ディスプレイ側のタッチ操作を伝送側デバイス(スマホ)に反映することも可能だ。

advertisement

 「好きなときに画面を大きくできるフォルダブルスマホが欲しいけれど、ちょっと値段が……」という人や、「手持ちのスマホの画面を大きく表示したい」という人をターゲットとしているという。


Belfida ONEは単にスマホの映像を表示するだけでなく、タッチ操作をスマホ側に反映させることもできる。筆者も実際に試してみたのだが、動きは結構スムーズだった

 ディスプレイは2000×1200ピクセルの10.36型液晶を搭載する。映像の入力はWi-Fi経由で行う。伝送はMiracast規格に準拠しているため、同規格に対応するAndroidスマホの一部やWindows PCでは特に追加のアプリを導入することなくすぐに映像を投影できる。また、iPhoneなどでもアプリを導入することで映像を伝送可能だ。


無線ベースということで、特に動画の伝送における遅延が気になるところだが、違和感を覚えない範囲で収まっていた。ただし、遅延の大小は伝送デバイスや周辺環境によって左右されることもあることには注意したい

 本体にはUSB Type-C端子も備えるが、これはあくまでも内蔵バッテリー(定格3600mAh)の充電用で、映像入力機能はない。スピーカーは2基備える(ステレオ構成)。

 映像は最大2系統同時入力可能で、2台のデバイスの映像を同時に映し出せる。


2台のデバイスから映像を同時に入力できる。どちらの画面もタッチ操作できるので、「2台のスマホを1台のディスプレイでコントロール」なんてこともできる

発売に向けて準備中

 Belfida ONEのボディーカラーはシャンパンゴールドとダークグレイの2種類を用意している。製品は一般向けに販売することを想定しており、製品情報サイトでメールアドレスを登録すると最新情報をゲットできるそうだ。興味のある人は登録して待つと良さそうだ。


背面には磁石でスタンドを取り付けられる。なお、本体背面の情報にある切り欠きの部分にはWi-Fi/Bluetoothアンテナが搭載されている

スタンドを外すとタブレットライクな外観となる。これは「ディスプレイなら2~3年で陳腐化しない(スマホを買い換えれば最新スペックのまま使い続けられる)」という製品の意図を反映している

ボディーカラーはダークグレイ(左)とシャンパンゴールド(右)の2色展開となる。「一般販売時はダークグレイを先行投入する可能性がある」そうだが、個人的には何とか2色同時発売してほしいと思った

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.