レビュー

まるで“中国版iPhone”の「vivo X200 Pro mini」を試す iPhoneを超えたコスパに衝撃(2/4 ページ)

iPhone 16 ProやGoogle Pixel 9 Proは、日本で「コンパクトなカメラスマートフォン」として注目される。このコンセプトに似たスマートフォン「vivo X200 Pro mini」が中国で登場した。実機に触れて感じたことをお伝えしたい。

テレマクロ撮影で寄らずに接写可能 カールツァイスの力を借りたチューニングも必見

 続いて、カメラ性能をチェックする。vivo Xシリーズのスマートフォンは、カメラ性能を重視するラインアップだ。vivo X200 Pro miniは、画角が35mm換算で15mmの超広角カメラ、23mmの広角カメラ、70mmの3倍望遠カメラを搭載する。画素数は全て5000万画素だ。

 このうち、広角カメラのイメージセンサーには、ソニー製のLITIA LYT-818を採用し、センサーサイズは1/1.28型、レンズもF1.69と明るいものとなっている。ちなみに、vivo Xシリーズの上位モデルに位置するvivo X200 Proも、vivo X200 Pro miniと同じイメージセンサーを搭載している。

 光学3倍ズームが可能な望遠カメラには、ソニー製のIMX882(1/1.95型)イメージセンサーを採用している。レンズはF2.57と比較的明るく、テレマクロ撮影にも対応している。そのため、実際に被写体に近づくことなく、望遠カメラで被写体をクローズアップすることが可能だ。

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 vivo X200シリーズのカメラチューニングは、vivoとドイツのCarl Zeiss(カールツァイス)の協力によって行われている。vivo X200 Pro miniでは新たに「風景モード」を追加し、従来は夜景、フード、星空モードなどで分かれていた機能を統合。この変更により、操作性が向上した。


vivo X200 Pro miniのカメラはトリプル構成だ。vivoとドイツのCarl Zeiss(カールツァイス)の協力によって行われたチューニングも見逃せない

 vivo X200 Pro miniの作例を以下に掲載する。画角はデフォルトのウオーターマークに表示される。


vivo X200 Pro miniでは、従来のプロモデルに引けを取らない品質の写真を撮影できる

 vivo X200 Pro miniは、画像処理を担う独自チップを備えないこともあり、進化点は以前よりも控えめだが、最新のプロセッサによる高いISP性能によって着実な進化を遂げている。


vivoらしさが光る夜景モードは、vivo X200 Pro miniでも利用できる。全体的に彩度を強調するチューニングが施されており、メリハリのある鮮やかな写真を撮影することが可能だ

被写体に近づかずに、望遠カメラで被写体をクローズアップできる。ゆがみが少ないのもありがたい

望遠カメラは、5000万画素のイメージセンサーを採用しているため、5~10倍でも鮮明な写真を撮影できる

 コンパクトながらvivoのカメラフラグシップモデルのよさをしっかりと体験できるvivo X200 Pro mini。高性能なメインカメラはもちろん、テレマクロ対応の望遠レンズを搭載し、手軽にクローズアップフォトやテレマクロ撮影を可能にした。カメラ性能を強化するスマートフォンの中でも、明確に差別化を図っているのだ。

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