レビュー

実質約2万円、破格の縦折りスマホ「nubia Flip 2」を試す “閉じたまま操作”しやすく先代からの進化を実感(2/3 ページ)

ZTEジャパンが2025年1月14日に発表した「nubia Flip 2」は、縦折りタイプのスマートフォンだ。国内MNOではソフトバンクがY!mobileで独占販売。条件を満たせば1万9680円で入手できる破格の折りたたみスマートフォンをレビューする。

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アウトカメラは超広角カメラがないものの、折りたためる構造ならではの使い勝手も

 折りたたみスマートフォンでは、アウトカメラの使い勝手も一般的なストレートタイプのスマートフォンとは違う。ここからは、nubia Flip 2のアウトカメラの作例と使い勝手を確認する。

 アウトカメラは約5000万画素のメインカメラと約200万画素深度測定カメラで構成されている。このうち、メインカメラはF1.59の明るいレンズを採用している。その実力を東京駅前で確認した。


約5000万画素のメインカメラと約200万画素深度測定カメラで構成される、nubia Flip 2のアウトカメラ。深度測定用のカメラを除けば、実質的には単眼構成だ

 nubia Flip 2は超広角カメラを備えていないため、ワイドな画角の写真は撮影できない。カメラアプリを見ると、「x1.0」のすぐ横に「x2.0」のボタンがあり、超広角カメラを搭載したモデルでよく見る「x0.5」「x0.6」のボタンはない。

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 皇居側から東京駅舎に向かって撮影したところ、x1.0とx2.0は昼と夜ともにそこそこきれいに撮れる。特にx2.0では、明るい昼なら離れた場所からでも東京駅舎の奥にあるクレーンまでを鮮明に捉えた。夜景はどちらも不鮮明になりやすく、何となく東京駅舎だと分かる程度だった。


x1.0で撮影した東京駅舎。昼間なら離れた場所からでも鮮明な写真となっている

x2.0での作例。夜景になると、不鮮明さが際立ち、街灯などはつぶれてしまう

 とはいえ、折りたたみスマートフォンの真骨頂といえるのが、カメラアプリの使い勝手だ。本体をくの字型にして机上などに置けば、アウトカメラで捉えた自分の姿をサブディスプレイに表示させながら自分撮りをできる。三脚が不要なのも折りたたみ構造の魅力だ。その際、バイバイやピースなどジェスチャーをすることで、ディスプレイに触れずにシャッターを切れる。約3200万画素のインカメラでもジェスチャーによる撮影が可能だ。


バイバイやピースなどのジェスチャー操作だけでシャッターを切れる。机の上に置いて撮影するときは、折りたたみ構造を生かして撮影できるため、三脚が不要だ

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