AndroidとPixelに3月の月例更新　Pixel Watchは「Wear OS 5.1」に

　米Googleは3月4日（現地時間）、AndroidとPixelの月例ソフトウェアアップデートの2025年3月版を公開した。PixelシリーズとPixel Watchではセキュリティ修正に加え、バグ修正と改善も含まれる。なお、2025年最初の「Pixel Feature Drop」については別記事にまとめる。

セキュリティ関連

　Android全体のセキュリティ更新では、「致命的」10件を含む43件の脆弱性が修正される。追加の実行権限なしにリモートコード実行につながる可能性があるSystemコンポーネントの脆弱性や、追加の実行権限なしにカーネル内でローカル特権昇格につながる可能性のある脆弱性もある。

　Pixelのセキュリティ更新は「致命的」4件を含む6件。致命的な脆弱性は、攻撃者がPixelデバイス上でより高い権限を取得し、通常は許可されていない操作を実行できる可能性があるという。

Pixelスマートフォンのバグ修正と改善

　一部のモデルのみの問題や「特定の状況下」での問題もあるが、詳細は発表文を参照されたい。

• WebViewを使用する特定のアプリの安定性やパフォーマンスの修正
• BTヘッドセットでの通話音量調整に関する問題を修正
• カメラの安定性の全般的な改善
• Pixel Foldのディスプレイの表示の安定性とパフォーマンスの修正
• システムの安定性とパフォーマンスの全般的な改善
• ネットワーク接続の安定性とパフォーマンスの全般的な改善
• ランチャープレビューのカラーテーマが選択した壁紙と一致しないことがある問題の修正
• ロック解除またはアプリ切り替え後にホーム画面のアイコンが透明に表示される問題の修正
• サードパーティランチャーを使用する際にアプリを切り替える際の問題を修正
• テーマアイコンの問題を修正
• UI遷移とアニメーションのパフォーマンスと安定性の全般的な改善

Pixel Watchのバグ修正と改善　Wear OSは「5.1」に

　Pixel Watchのアップデートで、OSが「Wear OS 5.1」になる。なお、次回のアップデートは6月になるもようだ。今後のPixel Watchのアップデートは、四半期ごとになるとしている。Pixel Watchのアップデートのローリングアウトには、かなり時間がかかる場合もある。

• メディアコントロールのアップグレード：YouTube Musicのポッドキャストなど、再生中のコンテンツに基づいたコントロールタイプを使ってPixel Watchで制御できるようになる
• 歩数カウントの強化：歩数アルゴリズムを更新し、ショッピングカートを押しているや車椅子で移動しているときなどの歩数カウントがより正確になる
• 自動就寝時間モードの拡張：ユーザーが眠っているか起床したかを検出し、時計の就寝時間モードを自動的に制御する
• 脈拍喪失検出機能：米国のみ（関連記事）
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