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デンマークで郵便が2025年末に廃止 デジタル化で手紙の量は9割減、郵便ポストも撤去

2026年以降は小包の配達サービスに集中する。

 デンマークの政府系郵便企業・PostNordは3月6日(現地時間)、同国内における郵便配達サービスを2025年12月30日をもって終了すると発表した。「デジタル化の進展に伴い、デンマークでは手紙の数が急速に減少している」(同社)として、2026年以降は小包の配達サービスに集中する。


デンマークやスウェーデンで郵便事業を手掛けるPostNord

 手紙やダイレクトメールなどの郵便配達の取り扱いを終了する。6月1日以降、デンマーク国内に設置された1500個の郵便ポストも撤去するという。詳細は同社のWebサイトにも記載されている。

 PostNordは郵便配達サービス終了の理由について、世の中のデジタル化を挙げている。

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 「デンマーク人はますますデジタル化しており、かつて手紙で送られていたものは多くの人がデジタルで受け取っている。手紙の量は2000年以降、9割減となっている。一方、国内ではオンラインショッピングによる小包の迅速かつ正確な配達のニーズが高まっており、私たちはさらに優れたサービスを提供することに注力している」(PostNord)


2000年以降、デンマークでは手紙の量が9割減となっているという

 なお、PostNordが担っているスウェーデンの郵便事業は継続するという。

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