KDDIが未来型コンビニ「Real×Tech LAWSON」1号店をオープン　来店者に合わせたレコメンド、からあげクンの調理ロボも（1/2 ページ）

　KDDIとローソンは6月23日、未来型コンビニエンスストア「Real×Tech LAWSON」の1号店となる「ローソン高輪ゲートウェイシティ店」を開店した。場所は、KDDIが7月からグランドオープンする「TAKANAWA GATEWAY CITY」のTHE LINKPILLAR1 NORTHの6階。1号店では、リアルな温かみとテクノロジーの力を融合させ、ユーザー体験の向上と持続可能な店舗運営の両立を目指す。

テクノロジーを活用して新たなコンビニ体験を演出

　1号店では、KDDIが持つ通信やテクノロジーの力を活用し、ローソン店舗や高輪の街が持つ多様なデータを連携させることで、新しいユーザー体験を提供する。

　主な取り組みは以下の通りだ。

AIサイネージによるパーソナライズされたレコメンド

　店内に設置されたAIカメラでユーザーの行動を解析し、商品棚前での滞在時間や手に取った商品に応じて、最適なレコメンドやお得な情報をサイネージに表示する。例えば、ユーザーが弁当の商品に手を伸ばした際、「そのお弁当と一緒にお茶をご購入いただくと50円引き」などの情報を表示する。これにより、来店者一人一人の状況に合わせた情報提供が可能となる。

プライスレール連動サイネージによる詳細情報提供

　商品棚のプライスレールにタッチ式サイネージを導入し、ユーザーが気になる商品に触れると、棚上のサイネージに詳細情報が表示される。1号店では、サステナブルな製品を販売するalternaと提携し、同社が販売する商品をサイネージに展示する。サイネージ横に掲示されているQRコードを読み取ると、alternaのWebサイトに遷移し、フライパンや洗剤などの商品を購入できるようになる。この棚で扱う商品は定期的に入れ替えていく予定だ。

サイネージ連動による空間演出と「空間ジャック」

　画像生成AIを活用した壁面緑化演出「MIRROR GREEN」により、時間帯で異なる店舗空間を演出し、来店するたびに新しい発見を提供する。また、「からあげクン」の揚げたて情報など、ユーザーが知りたい情報を店内の全サイネージを使って「空間ジャック」することで、タイムリーな情報提供を実現する。表示内容は手動または自動で変更できる。

スマートシティ連携による街の情報提供

　高輪ゲートウェイシティの都市OSと連動し、天気や電車遅延、街の混雑情報などをリアルタイムでサイネージに表示する。将来的には人流データなどを活用し、需要予測の精度を高め、フードロス削減にも貢献する見込みだ。

リモート接客「Pontaよろず相談所」の設置

　KDDIが6月23日から提供する「次世代リモート接客プラットフォーム」をReal×Tech LAWSONに導入する。ブース内のリモート接客システムを通じて、通信、ヘルスケア、金融、清掃、家事代行など、生活に関わるさまざまなサービスについて、専門スタッフにビデオ通話で相談できる。

　相談できるジャンルは以下の通り。

• オンライン診療やオンライン服薬指導
• ファイナンシャルプランナーへの金融サービス相談
• ハウスクリーニング、エアコンクリーニング、家事代行
• au携帯電話の新規契約、機種変更、プラン変更、料金相談

　1号店の店内にブースを1つ設けており、事前予約なしで利用可能だ。ブースに入るとスモークが発生し、外側から見えないよう配慮する。

生成AI搭載の「AI Ponta」による対話

　生成AIを搭載したコミュニケーションロボット「AI Ponta」が店内に設置され、高輪の街や店舗の情報、占いなどを自然な会話で提供する。占いでは、おすすめのコンビニ商品などのラッキーアイテムを伝える。双方向のコミュニケーションを通じて、ユーザーに新たな来店動機を創出する。