値上げが続く、携帯キャリアの事務手数料まとめ【2025年10月版】:契約事務手数料を節約する方法も解説(3/3 ページ)
スマートフォンの契約や機種変更時には、料金、端末価格に加え手数料にも注意が必要です。直近ではソフトバンクとドコモが相次いで事務手数料を値上げしました。主要キャリアの契約事務手数料と機種変更手数料を整理した上で、手数料を節約する方法も解説します。
機種変更手数料を節約する方法
端末を取り扱っているキャリアでは機種変更手数料がかかる場合もあります。auやUQ mobileはもともとWebでも3850円かかっており、ソフトバンクとY!mobileも有料化されました。
ただ、端末のみを購入し自分でSIMを差し替えて機種変更すれば手数料はかかりません。例えばau、UQ mobileのオンラインショップで機種変更すると手数料がかかる上、さらにSIMカードが送られてきて回線切り替えが必要な場合もあります。一方、「端末のみ購入」なら手数料は無料で回線切り替えも不要です。機種変更時に端末の割引がある場合や、SIMカードの交換が必要な場合は機種変更した方がよいですが、そうでないなら端末のみを購入した方がお得です。
ソフトバンクやY!mobileは端末のみの購入が不可の機種がほとんどですが、メーカーの公式サイトやAmazon、家電量販店などで端末本体を購入し、自分でSIMを差し替えることで手数料なしで機種変更できます。事前に動作確認端末一覧の確認が必要ですが、この方法なら選べる端末の種類が増える上、端末価格が安いことも多いのでぜひ検討しましょう。
eSIMの機種変更は手数料無料の今がチャンス?
最近はeSIMを利用する人も増えてきましたが、機種変更でeSIMを別の機種に移す場合の手数料はどうなっているでしょうか。
KDDI(au、UQ mobile、povo)は、以前はオンラインで手続きする場合も手数料がかかりましたが、9月1日から当面の間無料になりました。auでは一部プランで専用の無線リソースを利用できる「au 5G Fast Lane」を提供しており、これを使うためには5G SAに対応した専用のeSIMへの変更が必要で、この際に3850円の手数料がかかっていました。ただ、9月1日以降は無料で5G SA対応のeSIMに変更できるため、対象プランを契約中で5G SA対応機種を持っている人はこのチャンスに変更しましょう。
ソフトバンク、Y!mobile、LINEMOもWebは当面の間無料となっています。IIJmioのギガプランやmineoの場合、手数料無料ですがeSIMプロファイル発行手数料がかかるので注意してください。日本通信は以前は有料だったものの、2025年4月10日から年間3回まで無料で機種変更できるようになりました。
また、eSIMの機種変更時にはeSIMクイック転送(iOS)とAndroid eSIM転送機能というOSの機能も使えます。OSのバージョンや対象機種は限定されるものの、eSIMを他機種に移したり、同じ端末上でSIMカードをeSIMに変換できたりするので、まずはこちらを利用できるか確認しましょう。ただし、非対応のキャリアもあるので注意してください。
以上、主要キャリアの事務手数料の解説でした。スマホキャリアの契約や機種変更時は、料金、端末価格に加えて事務手数料も確認しましょう。ソフトバンクもドコモも事務手数料が値上げされましたが、それでもWebの方がお得です。これまで店舗で手続きしていた人も、できるだけWebで手続きした方がいいでしょう。また、エントリーパッケージや紹介キャンペーンなど、事務手数料を節約できるテクニックもうまく活用してください。
著者プロフィール
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
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