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AndroidとPixelの11月月例更新 「通話メモ」が日本上陸、「Pixel VIP」に新機能も

GoogleはAndroidとPixelの11月月例アップデートを公開した。「Pixel Drop」として「通話メモ」の日本対応、「マジックサジェスト」強化、Googleマップ省電力モードなどを追加。バッテリーに関するものなど、複数のバグ修正も行った。

 米Googleは11月3日(現地時間)にAndroidの、11日にPixelの月例ソフトウェアアップデートの11月版を公開した。Pixelシリーズのスマートフォンでは、「Pixel Drop」の新機能追加、幾つかのバグ修正と改善も行われる。筆者の端末(Pixel 10 Pro)での更新サイズは78.81MBだった。

Pixel Drop

 11月のPixel Dropでは、AIを活用した機能や地域拡大を含む複数の新機能が追加された。

「マジックサジェスト」の強化(Pixel 10シリーズ以降)

 「マジックサジェスト」は、Pixel 10シリーズに搭載されるAI機能だ。メールやカレンダーなどを参照して、音声通話やメッセージ中にAIが先回りして情報を提示するというもの。これが、クラウド上の新しいプライバシーテクノロジー「Private AI Compute」を活用することで、これまでよりタイムリーな提案をするようになるという。Googleは、Private AI Computeは、デバイス上での処理と同等のセキュリティとプライバシーを確保しつつ、クラウド上でGeminiの機能を活用できる機能と説明している。

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電話の通話録音機能「通話メモ」が日本でも利用可能に(aを除くPixel 9シリーズ以降)

 「Call Notes」(日本では「通話メモ」)は、デバイス上のGemini Nanoを使用して通話を録音、メモを取り、トランスクリプトと要約(要約は英語のみ)を作成することで、情報を簡単に検索してすぐに活用できるようにする機能だ。日本でも会話を録音し、トランスクリプトを作成できるようになった。トランスクリプトは通話記録に直接保存される。


「通話メモ」が日本でも使えるようになった

大切な人を特別扱いする「Pixel VIP」にアラートバッジ(Pixel 6シリーズ以降)

 6月のPixel Dropで追加された「Pixel VIP」の新機能として、VIPからのメッセージ通知が優先順位付けされ、共有している場合はリアルタイムの位置情報、メッセージにアクセスしやすくなる。さらに、相手が緊急アラートを発した場合、「連絡先」ウィジェットにアラートバッジが表示される。

Googleマップでの省電力モード(Pixel 10シリーズ以降)

 運転中のGoogleマップで省電力モードが利用可能になった。レイアウトが簡素化され、バッテリー寿命を最大4時間延長できる。この機能は初期設定でオンになっている。オフにするには、[設定]→[ナビ]→[運転オプション]で「省電力モード」をオフにする。


VIPのアラート(左)、Googleマップの省電力モード(画像:Google)

「Googleメッセージ」で「Nano Banana」採用の「Remix」(日本はまだ)

 「Googleメッセージ」の新機能「Remix」は、「Gemini」の画像生成・編集モデル「Nano Banana」採用の写真編集ツール。チャット相手もGoogleメッセージを使っていれば、アプリ内でAIでリミックスした画像を送受信できる。


Googleメッセージの「Remix」(画像:Google)

 サポートページによると、この機能は日本ではまだ使えない。

AI搭載の通知サマリー(日本はまだ)

 長いチャットアプリの会話内容をAIが要約し、通知シェードで簡単に確認できるようになる(Pixel 9以上、英語のみ)。


通知サマリー(画像:Google)

チャットメッセージの詐欺検知アラート(日本はまだ)

 Pixel 6以降のスマートフォンで、多くの人気アプリのチャット通知で不審なメッセージを受信した場合に「Likely scam」アラートが自動的に表示される。

Googleフォトのパーソナライズ編集(日本はまだ)

 Googleフォトの編集画面の「Help me Edit」を起動することで、顔写真の編集ができるようになる。例えば集合写真でサングラスをしている人や、目を閉じてしまっている人の顔を、それらの人をフェイスグループに登録している場合は、AIがギャラリー内の他の写真を使って修正するというものだ。

Pixelでのバグ修正と改善

 Pixelでのバグ修正と改善は以下の通り。充電とカメラの問題以外はすべて「特定の条件下で」起きていた問題(対象モデルが多い順に並べ替えた)。

  • 充電とバッテリー使用に関する一般的な改善(Pixel 7a以降のすべてのモデル)
  • 一部のアプリが読み込まれない問題の修正(Pixel 7a以降のすべてのモデル)
  • 接続されたデバイスでウェブカメラモードが正常に動作しない問題の修正(Pixel 7a以降のすべてのモデル)
  • 緊急通話機能が不安定になったり断続的に問題が発生する問題の修正(Pixel 7a以降のすべてのモデル)
  • 時々システムの不安定化やパフォーマンスの低下を引き起こす問題の修正(Pixel 8以降)
  • UWレンズと望遠レンズで撮影した写真が特定の条件下で虹のような色彩パターンを示す問題の修正(Pixel 9以降)

セキュリティ関連

 Androidセキュリティ情報によると、11月に対処した脆弱性には、Systemコンポーネントに関する重大(Critical)なセキュリティ脆弱性が含まれる。この脆弱性は、追加の実行権限なしにリモートコード実行につながる可能性がある。今月対処した脆弱性はこれを含む2件だけだった。

 一方、11月11日に公開されたPixelアップデート情報によると、Pixel固有のセキュリティパッチは含まれていない。

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