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「有料放送や配信コンテンツが永久に無料!」──怪しい動画ストリーミング機器に総務省が注意喚起 サイバー攻撃の踏み台に悪用されるおそれ

総務省は、国内外のテレビ番組を無料で視聴できると称する動画ストリーミング機器(STB)が、サイバー攻撃の中継拠点として悪用されるおそれがあるとして、公式Xで注意を呼びかけている。

 総務省は3月9日、インターネット経由で国内外のテレビ番組などを無料視聴できることをうたう動画ストリーミング用機器(セットトップボックス、以下STB)について、サイバー攻撃を中継する“踏み台”として悪用されるおそれがあるとの注意喚起をXの公式アカウントで行った。

 利用者の意図しないところで犯罪に加担させられるリスクがあり、安易な導入に警鐘を鳴らしている。


総務省がポストした内容の一部

 こうした機器は、本来は有料である放送や配信コンテンツを、特殊な仕組みで制限を解除して無料で視聴できるようにすると称して販売されていることがある。しかし、総務省の指摘によれば、これらの機器の一部に外部から遠隔操作を可能にする悪質なプログラムが仕込まれているケースがあるという。

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 機器がインターネットに接続されると、外部の攻撃者がそのネットワークを中継地点として利用し、他者へのサイバー攻撃や不正アクセスを実行するための拠点にする仕組みだ。

 問題となる違法なSTBは「世界中の番組が永久に無料」「最新映画が見放題」といった過度な特典を強調しているのが特徴だ。これらは一般的なECサイトのマーケットプレースや、特定の輸入販売サイトなどで数千円から数万円程度の価格帯で販売されていることが多い。

 利用者がこうした被害を防ぐためには、製品の出どころや信頼性をあらかじめ確認することが重要だ。具体的には、Amazonの「Fire TV」シリーズやGoogleの「Google TV(Chromecast)」、Appleの「Apple TV」など、一般に普及している製品であるかを見極め、OSのセキュリティアップデートが継続的に行われている大手ブランドの製品を選ぶことが推奨される。

 また、購入場所の選択も重要となる。個人や素性の知れない業者が出品できるECサイトのマーケットプレイスでは、違法なソフトウェアがプリインストールされた機器が紛れ込んでいる可能性を否定できない。判別が難しい場合は、信頼できる国内の家電量販店や、メーカーが直接運営する公式サイトから購入することで、安全性を確保できるだろう。

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