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「Xiaomi 17 Ultra」レビュー:驚異のダイナミックレンジと可変式光学ズームで“ライカ共創”は新次元へ(1/2 ページ)

Xiaomi 17 Ultraは最新のLOFIC対応センサーを搭載し、圧倒的なダイナミックレンジを実現した。望遠カメラは大型センサーによる連続ズーム機構を採用し、画質の「谷間」を解消する進化を遂げている。値上げは行われたものの、ライカとの深い共創によりスマホカメラの新たな指標となるモデルだ。

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 Xiaomiの「Ultra」は、例年「カメラ性能に特化」した注目のシリーズだ。中でも最新世代の「Xiaomi 17 Ultra」は、新たに連続ズームに対応した望遠カメラを備えるなど、大きく進化を遂げた。筆者は2025年12月に先行販売された中国版をいち早く入手したので、ファーストインプレッションとして紹介したい。

 なお、今回のXiaomi 17 Ultraは技適を取得していないため、総務省の特例制度を利用している。特例制度では、技適のない海外の端末に対し、所定の届け出を行うとWi-FiやBluetoothの通信が可能になる。


中国で購入した「Xiaomi 17 Ultra」をレビュー紹介する

LOFIC対応の新イメージセンサーでダイナミックレンジを拡張

 Xiaomi 17Ultraの進化は何といってもカメラに重点が置かれている。ライカとの密接なパートナーシップ関係も注目だが、ハードウェアも大きく手が加えられた。

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 メインカメラには新たにLOFIC(横方向オーバーフロー積分容量)対応の新型の1型イメージセンサー「Light Hunter 1050L」を採用。従来のソニー製センサーから一新された。

 今回採用されたLOFICを簡潔に説明すると、光を電気信号に変換するフォトダイオードの隣にあふれ出た電子を蓄える「器」のような構造を備えるイメージセンサーだ。この機構により、従来よりも多くの電子を電気信号に変換、読み出しが可能となり、結果としてダイナミックレンジが拡張されている(参考記事)。

 今回Xiaomiがメインカメラのセンサーを一新した狙いは明確で、高輝度と暗部を同時に破綻なく写せる高いダイナミックレンジを求めたと推察される。夜景や明暗差のある場面では白飛びやノイズを抑えることができ、暗部の表現が一段ときれいになった。


メインカメラの進化は特に明暗差のある場面で感じられる

望遠カメラは「連続ズーム」対応で画質劣化せずズーム可能に

 望遠カメラの進化も見逃せない。イメージセンサーが新型センサーにアップグレードされた上に、レンズをはじめとした光学系が大きく進化した。

 35mm換算75~100mm(3.2~4.3倍)の可変焦点式のメカ機構を採用し、レンズにはガラス3枚を含む8枚構成を採用。デジタルカメラのような劣化のない「連続ズーム」が可能となった。

 同じような機構はソニーのXperiaにも採用例があるが、Xiaomiはこれを1/1.4型という大型センサーで行ったことが驚きだ。大型のメカ機構を採用したことで、カメラは従来の4眼から3眼の構成となっている。

 レンズに関してもスマホに複数のガラスレンズを組み込む例は珍しく、ライカとタッグを組んだ本気の光学設計であることが伺える。スマホでは唯一ライカの「VARIO-APOーSUMMILUX」を冠するに足る描写を演出できるとした。


カメラは3眼とXiaomi 15 Ultraとは異なる構成を採用している

Xiaomi 15 Ultra(左)と比較すると、Xiaomi 17 Ultraではカメラが1つ減っている

 この構成に変更した理由は、先代モデル「Xiaomi 15 Ultra」の課題だった「画質の谷間」の解消と考えられる。Xiaomi 15 Ultraは1型センサーを採用したメインカメラ、4.3倍の1/1.4型センサーを採用した望遠カメラは高品質だが、その間の3倍望遠に世代の古い小型センサーを置いたことで、特定の画角だけ画質が落ちる場面が出やすかった。

 Xiaomi 17 Ultraは、この弱点を連続ズームというメカ機構で解決した。3~4倍域を劣化なしで連続的にカバーし、マルチカメラの“アンバランスさ”を解消。結果として、撮影者は画角選びで悩まされず、常に最適な画質で撮影できるようになった。

 この谷間を解消したことで標準カメラ、望遠カメラの全域で10bit LOG撮影も可能となった(Xiaomi 15 Ultraでは3倍望遠カメラが非対応だった)。これにより、動画撮影でもカメラ構成の変更によるメリットが生まれる形となった。

 実際に使ってみると、従来機種からカメラ性能の進化を実感する。メインカメラは1型センサーによる圧倒的な表現力を継承しつつ、夜景をはじめとしたダイナミックレンジを求められる場面で従来よりもノイズを抑えて撮影できる。スマホカメラで求められる「夜景を簡単に撮影できる」という意味では着実に進化を遂げた。

 あわせて、2倍望遠をはじめとしたデジタルズーム処理も進化している。従来機種よりもきれいに撮影できるようになり、ハード、ソフト共にチューニングも追い込んでいるように感じた。

 望遠カメラは解像感の高さに驚く。連続ズーム機構はもちろん、高品質なレンズ構成になったことが大きいと感じる。これは10倍以上の倍率でも恩恵が大きく、Xiaomi 15 Ultraと比較しても進化を感じられた。

 連続ズームは75~100mm(3.5~4.3倍)の範囲なので「遠くを写す」よりもポートレートやテーブルフォトといった場面で画質劣化を抑えて撮影するための機能と考えるといい。発表会でもポートレートで75、85、90、100mm相当を劣化なく使い分けられることをアピールしていた。

 連続ズームの挙動も引っ掛かりがなく、オートフォーカスが遅くなるといった弊害も感じられなかった。連続ズームは飛び道具感が強く感じるが、十分実用的に利用できると感じた。


連続ズーム機構を採用した関係でレンズのF値も変動する。75mmではF2.39に対し、100mmではF2.96となる

望遠カメラの画質は向上。Xiaomi 15 Ultraと同じ2億画素望遠でもレンズ構成の変化はかなり大きい

超広角カメラは据え置き マクロ撮影はやや改悪

 超広角カメラはハードウェア的には据え置かれている。 近年はGalaxyやXperiaのように超広角カメラの性能を上げ、動画撮影時の画質向上を狙った機種も増えているが、Xiaomiはメインカメラと望遠カメラに重点を置いている。


超広角カメラもきれいだが、メインや望遠と比較すると1段劣る

 Xiaomiの上位機種らしく、どの画角でもライカチューニングできれいに撮影できる点はうれしい。従来機種同様にVibrant、Authenticの2つから選択でき、モノクロをはじめ各種フィルターも利用できる。ウオーターマーク(透かし)も多く選択できるようになっているが、これは既存機種にもアップデートで提供される。


モノクロ撮影もライカチューニング機らしく、かなり力が入っている

 Xiaomi 17 Ultraの使い勝手の変化として、従来機種で好評だったテレマクロ撮影に感じられた。最短撮影距離が従来の10センチから30センチへ伸び、従来よりも被写体に寄れなくなった。従来機種のユーザーにとっては使い勝手に大きな変化を感じる部分だ。

 また、テレマクロ撮影時に「きれいな円形ボケ」も出せなくなった。これはペリスコープ方式の望遠機構を採用する機種全般にいえることで、レンズの口が四角や楕円(だえん)のものが多いことが理由だ。ポートレートモードなどを使用して「ボケをシミュレート」することで代用はできるが、自然な表現を求めるユーザーからすると惜しいと感じた。

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